トーベとムーミン展 神戸を現地取材!原画約300点と杏さん音声ガイドの見どころ
ムーミンの原画だけでなく、ムーミンの原作者トーベ・ヤンソンの人生まで深く味わえる展覧会。とっておきの見どころを紹介します。
この記事で分かること
- トーベとムーミン展 神戸会場で注目したい原画や展示の見どころ
- 杏さんの音声ガイドや3択クイズ、没入映像を体験した感想
- 開催期間、チケット料金、所要時間の目安、アクセス情報
「トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~」が、2026年10月10日(土)から神戸市立博物館で始まります。
ムーミンの原画を見られるだけでなく、作者トーベ・ヤンソンの生い立ち、絵画や風刺画、物語に込めた思いまでたどれる展覧会です。会場では約300点の作品や資料を紹介。ムーミンの可愛らしさの奥にある、作者の人生と創作の豊かさに触れられます。
注目したいポイントを紹介します。

©Moomin Characters™ ©Tove Jansson Estate

プレス内覧会では、ムーミンも登場!!
かわいいポーズをたくさん見せてくれました!
※展覧会中にムーミンは登場しません。
展示は3階と2階の2フロア!作者からムーミンの物語へ
神戸会場の展示は、大きく2つの章に分かれています。3階の第1章「トーベ・ヤンソン」では作者の生涯や幅広い創作活動を紹介し、2階の第2章「ムーミンと仲間たち」ではムーミン小説や絵本、コミックスなどの原画をたどります。
最初に作者を知ってからムーミンの物語と出会う構成なので、ムーミンに詳しい人でも、新鮮な気持ちで作品を見ることができそうです。
第1章・3階|ムーミンを生んだトーベ・ヤンソンの人生を知る

画家の家庭に育ち、風刺画や油彩画も手がけた

トーベ・ヤンソンは1914年、フィンランドのヘルシンキ生まれ。父は彫刻家、母は画家という芸術に囲まれた家庭で育ちました。

1929年には風刺雑誌『ガルム』に初めて絵が掲載され、1935年には表紙も手がけています。1943年に初個展を開き、1945年にムーミン小説の第1作『小さなトロールと大きな洪水』を出版しました。

会場では初期の油彩画から戦争の時代に描かれた風刺画まで紹介。可愛らしいムーミンのイメージだけでは見えてこなかった、表現者としてのトーベに出会えるのが、この章の大きな魅力です。
公共施設の壁画にも注目。絵のスケールと表現の違いがおもしろい
トーベはムーミンの仕事だけでなく、病院や学校、保育園などの公共施設の壁画も制作しました。展覧会では壁画のスケッチや関連資料も紹介されています。

フェアリーテイル・パノラマ(映像:約1分)
オリジナル:1949年 フレスコ・セッコ
フィンランド・コトカ市
なかでも、保育園のために描かれた『フェアリーテイル・パノラマ』は、2面あわせて幅約7メートルの原寸大映像で紹介。小説の小さな挿絵とは違う、広がりのある絵の世界に注目です。
映像は、白黒の状態から、少しずつ色がついていく変化があり、色がついたあとは、動物や人物が動く様子が楽しめます。

フェアリーテイル・パノラマ(映像:約1分)
オリジナル:1949年 フレスコ・セッコ
フィンランド・コトカ市

アウロラ病院小児病棟の壁画のためのコンペティション用スケッチ
1955年 テンペラ、カンヴァス ヘルシンキ市立美術館
ムーミン 小説・挿絵没入映像エリア

こちらでは3分45秒の映像を楽しむことができます。
ムーミン一家、スナフキンなど小説の挿絵が動く映像が楽しめます。
第2章・2階|ムーミンの物語を原画と一緒に楽しむ

第2章では、ムーミンや仲間たちのスケッチ、ムーミン小説の挿絵、絵本、コミックスの原画などを紹介。入口にはムーミン小説80周年のテーマ「The door is always open」にちなんだ大きな扉も登場します。
ここからは、物語を一場面ずつたどるような気持ちで鑑賞するのが楽しいエリアです。ページに載った絵が生まれた背景や、原画ならではの線の表情をじっくり見たくなります。


記者説明会で司会をされた関西テレビ アナウンサーの高橋真理恵さん。
とても熱心に作品をご覧になっている姿に、各社メディアの皆さんも思わずカメラを向けていました。
※ご本人にメディアへの掲載許可をいただいています。
ムーミン、ムーミンパパ、ムーミンママ、リトリミイ、スナフキンのイラスト

ムーミン一家と仲間たちのキャラクターごとのイラストコーナーもあります。
ムーミンキャラクターコレクションのスケッチで1人ずつピックアップされた作品が楽しめます。
『たのしいムーミン一家』|仲間たちとの日常を思い浮かべながら

『たのしいムーミン一家』は、ムーミン谷の仲間たちが繰り広げる、楽しくも不思議な出来事が魅力の作品。展示解説を読みながら原画に目を向けると、物語の場面が生き生きと浮かんできます。
知っているキャラクターを探すのはもちろん、背景や小さな表情の違いも見逃したくありません。
『ムーミン谷の十一月』|作者の人生と重ねて読みたくなる
『ムーミン谷の十一月』の解説では、ムーミン一家の不在や、登場人物がそれぞれの生き方を考えていく物語が紹介されています。
1970年、トーベは『ムーミン谷の十一月』の原稿を書き終え、挿絵の制作に取りかかろうとしていた時に、母シグネを亡くしました。
深い悲しみの中でも挿絵を描き上げ、作品を完成。これがムーミン小説の最終作となりました。
ムーミン一家が登場しない『ムーミン谷の十一月』。トーベの人生を知ってから原画を見ると、作品の感じ方も変わってきます。
『ムーミン谷へのふしぎな旅』|絵本の原画を物語に沿って味わう


とりわけ楽しかったのが、絵本『ムーミン谷へのふしぎな旅』の展示です。スサンナが不思議な旅に出るお話と原画をたどりながら、まるで絵本をめくっているような気分で鑑賞できました。
文章や絵を一つずつ追いかけていくと、次の場面でどんな出来事が起こるのか、自然と先が気になります。原画を単独の美術作品として見るだけでなく、物語として楽しめるのが魅力でした。
杏さんの音声ガイドが楽しい!3択クイズで考えながら鑑賞
今回、ぜひ体験してほしいのが俳優・杏さんによる音声ガイドです。収録時間は約30分。トーベ・ヤンソンの生涯や作品の見どころを案内してくれるだけでなく、杏さんが語るムーミンやフィンランドにまつわるエピソードも楽しめます。
さらに、3択クイズが全3問あるのがユニーク!ガイド番号を押し、3つの選択肢から答えを選びます。ただ説明を聞くだけでなく、「これはどれだろう?」と作品について考える時間が入るので、鑑賞にメリハリが生まれました。
クイズの正解は会場でのお楽しみ。トーベの作品をじっくり見ながら聴いていると、約30分のガイドがあっという間に感じられるほど充実していました。
会場レンタル版の料金は1台650円(税込)。展示をより深く味わいたい方は、最初に音声ガイドを借りて巡るのがよさそうです。
どこを優先して見る?おすすめの鑑賞の流れ
展示は3階から2階へとつながる構成。時間に余裕があれば、作者の人生を知ったあとにムーミンの原画や物語を見る流れを楽しんでください。
- 3階・第1章:トーベの生い立ち、油彩画、風刺画、壁画のスケッチをじっくり見る
- 2階・第2章:好きなムーミン作品の原画と解説を、物語を追うように楽しむ
- 音声ガイド:杏さんの解説と3択クイズ。作品やトーベの分かりやすい解説を楽しむ
トーベの人生が物語にどう表れているかを考えると新たな発見がありそうです。
開催期間・チケット料金・アクセス|神戸市立博物館
「トーベとムーミン展~とっておきのものを探しに~」の兵庫会場は、2026年10月10日(土)~12月13日(日)に神戸市立博物館で開催されます。
- 2026年10月10日(土)~12月13日(日)
- 神戸市立博物館
(神戸市中央区京町24番地) -
9:30~17:30
金曜・土曜は20:00まで
※展示室への入場は閉館30分前まで -
月曜日、10月13日(火)、11月24日(火)
※10月12日(月・祝)と11月23日(月・祝)は開館 -
一般:2,200円
大学生:1,100円
高校生以下:無料
※料金は税込 -
会場レンタル版
1台 650円(税込)
JR「三ノ宮」駅、阪急・阪神「神戸三宮」駅、JR・阪神「元町」駅からは徒歩約10分。神戸市営地下鉄海岸線「旧居留地・大丸前」駅からは徒歩約8分です。
高校生以下・大学生は学生証などの提示が必要です。神戸市在住で満65歳以上の方などには割引制度もあるため、対象の方は公式案内を確認しておきましょう。
神戸の街でもムーミンを楽しめる
展覧会とあわせて、2026年10月10日(土)~11月30日(月)は「ムーミン×神戸ポートタワープロジェクト a part of KOBE」も開催。神戸の街を歩きながらムーミンに触れる楽しみ方もできます。
また、神戸の水族館「AQUARIUM × ART átoa」と展覧会を一緒に楽しめる当日セット券も案内されています。美術館で原画を見たあと、神戸観光と組み合わせて過ごしたい方はチェックしてみてください。
よくある質問
音声ガイドを借りるメリットは?
杏さんの声で作品の背景やフィンランドの話を楽しめるほか、全3問の3択クイズに挑戦できるのが魅力です。作品を見ながら考えるのが好きな方は、音声ガイドを使うとより深く楽しめます。
「トーベとムーミン展」グッズ・お土産情報

展覧会を楽しんだあとは、グッズショップもぜひチェックしたいところ。
ムーミンやスナフキン、リトルミイなど、おなじみのキャラクターがデザインされたグッズがたくさん販売されています。
特に目を引いたのは、トーベ・ヤンソンが描いたキャラクターたちのイラストを使ったグッズ。
鮮やかな黄色を背景に、ムーミンの仲間たちが集まったデザインが印象的でした。
かわいい雑貨や日常使いできるグッズ

刺繍が施されたクッションやポーチ、カラフルな缶ケース、キーホルダーなど、普段使いできるアイテムも充実。


ふかふかキーホルダー1,430円(税込)は、ムーミンやスナフキンたちのかわいらしいデザインで、バッグにつけて持ち歩きたくなります。
リトルミイのヘアバンド

リトルミイになれるヘアバンドも売っています。
2,750円(税込)
ムーミンの絵本やお菓子も

ムーミンの原作絵本や洋書も販売されていました。
展覧会で原画を鑑賞したあとに絵本を見ると、また違った楽しみ方ができそうです。
お土産にぴったりなお菓子もあり、ムーミンのイラストが描かれた缶入りクッキーなどが並んでいました。
ムーミンのぬいぐるみやトートバッグもあり、ファンにはたまらない品ぞろえです。
カプセルトイも登場!

「トーベとムーミン展」のカプセルトイもありました。
カプセルトイには、ムーミンと仲間たちがデザインされた豆皿が登場。1回500円(税込)で、絵柄は全6種類です。どのデザインが出るか、楽しみながら挑戦できます。
展覧会の思い出に、何が出るか楽しみながら挑戦するのもよさそうですね。
展示を通してトーベ・ヤンソンの世界に触れたあとだからこそ、グッズ選びもより楽しく感じられました。
※商品の価格や販売状況は来場時のものです。売り切れや変更となる場合があります。
まとめ|原画の向こうにいるトーベ・ヤンソンに出会える展覧会

「トーベとムーミン展」は、ムーミンの可愛い原画を楽しみながら、作者トーベ・ヤンソンの人生や創作の幅広さも知ることができる展覧会です。
特に、3階でトーベの生涯に触れたあと、2階で『ムーミン谷の十一月』や『ムーミン谷へのふしぎな旅』などの原画を見る流れが印象的でした。杏さんの音声ガイドやクイズも加えると、見るだけでは終わらない鑑賞体験になります。
お気に入りのキャラクターを探すのはもちろん、好きな1枚の絵とじっくり向き合う時間も楽しんでみてください。









