踊る大捜査線 THE MUSEUM大阪・ATCを取材!青島コート、湾岸署の小道具と本広監督&亀山Pの制作秘話
青島コートに湾岸署のジオラマ、あのクマも!大阪・南港ATCで開幕する『踊る大捜査線 THE MUSEUM』を前日取材。制作陣が明かした秘話とともに見どころをご案内します。
この記事で分かること
- 青島コートや湾岸署のジオラマなど、大阪会場の注目展示
- 本広克行さん・亀山千広さんが明かした小道具と映画制作の裏話
- 開催期間・チケット料金・大阪限定グッズ情報
大阪・南港ATCで2026年10月17日(土)から11月23日(月・祝)まで、「踊る大捜査線 THE MUSEUM ~事件はATCで起きている!~」が開催されます。
『踊る大捜査線』のテレビドラマから歴代映画、そして最新作『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』まで。青島俊作のコート、湾岸署のセット資料、ファンにはおなじみの小道具などが大阪に集結しました。

開幕前日の10月16日に現地を取材。さらに本広克行監督と亀山千広プロデューサーが、展示品を実際に保管してきたからこそ語れる制作の裏話を披露してくださいました。各コーナーの写真とともに、じっくり見たいポイントを紹介します。
『踊る大捜査線 THE MUSEUM』大阪会場の見どころ

展示を見て感じるのは、小道具の一つひとつに作品の歴史が詰まっていること。映画に出てきたものをただ並べるのではなく、どこから見つかったのか、誰が保管していたのかまで知ると面白さがぐっと増します。
とくに注目したいのは、青島コートの変化、湾岸署のジオラマやプレート、『THE MOVIE 3』の杭、小泉今日子さん演じる日向真奈美に関わるクマの小道具。そして、新作『N.E.W.』へとつながる展示です。
入口から迫力!出演者のサイン入り巨大ロゴ

大きな『踊る大捜査線』のロゴは、展示の最初に写真に収めたくなる存在です。赤い縁取りに金属のような質感。しかも、よく見ると出演者のサインが入っています。
亀山プロデューサーによると、このロゴは2026年9月6日の新作映画完成報告イベントに向けて用意されたもの。当初は屋外ステージで使われる予定でしたが、雨のためイベントの形が変更され、その後大阪へ運ばれたそうです。
遠目で全体を見たら、ぜひ近づいてサインの位置も探してみてください。映画のプロモーションの歩みそのものを感じられる展示です。
湾岸署のプレートとジオラマ 制作陣が自宅で大切に保管

取材会では、湾岸警察署のプレートや懐かしいセット資料の話題も登場しました。本広監督は、以前の作品で使われた看板を長年倉庫に保管していたと話します。
さらに驚かされたのが、旧湾岸署の刑事課のジオラマ。亀山プロデューサーは、2003年に作ったジオラマを一時期自宅で引き取り、リビングのテーブルとして置いていたそうです。
ところが、上に物を置けるほど丈夫ではなく、コーヒーカップも置けなかったとか。来客に自慢するためのようなテーブルだった、というエピソードには思わず笑ってしまいました。
その後、湾岸スタジオで展示されるなどしたジオラマを探し出し、今回再び公開。さらに新湾岸署のジオラマも登場しています。

亀山プロデューサーは、織田裕二さんが会場を訪れた際に書き込んだ言葉を探す楽しみ方も紹介。模型を全体で見るだけでなく、どこに何が書かれているのか、細かなところまで見たくなるコーナーです。
青島コートは作品ごとに違う!丈と色にも注目

青島俊作といえば、あのカーキ色のコート。ずっと同じ一着を着続けていたように見えますが、取材会で亀山プロデューサーが明かしたのは、映画ごとに作り分けていたという意外な事実でした。
最初のテレビドラマで衣装を探していた際、織田裕二さんのスタイリストが私物の軍用コートを持っていたそうです。織田さんが試着するとイメージにぴったり。そこから青島コートの歴史が始まりました。
当初は軍物の古着を用意していましたが、ポケットの位置などを調整するため、やがてオリジナルで製作するように。映画の撮影では複数着を準備し、ダメージや色落ちまで作り込んでいたといいます。
亀山プロデューサーが特に見てほしいと語っていたのはコートの丈。走るシーンが多い作品では動きやすいよう短くし、シルエットを美しく見せたい場面では長めに調整することもあったそうです。
保管にも裏話があります。初期の未使用コートの一着を、亀山プロデューサーが約30年間、真空パックで保存していたとのこと。一方で、映画のシーンに合わせた血のりの付いたコートは経年劣化が進み、今回は当時の痕跡をもとに展示用の再現も行ったそうです。
何気なく見ていた青島コートですが、丈、ポケット、風合いを見比べると、もう一度ドラマや映画を見返したくなります。
『THE MOVIE 3』の「杭」に込めた希望の鐘

「寄贈 神田署長 新湾岸署完成記念」と書かれた木製の杭。『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』で、青島が閉じ込められた状況から壁を叩く場面につながる小道具です。
取材会では、なぜそんな状況で壁を叩くのか、という演出の意図が語られました。亀山プロデューサーは、あえて無駄に見える行動をさせたかったと説明。青島が音を鳴らす行為には、誰かへ届く「希望の鐘」という意味を込めていたそうです。

しかも、サウンドトラックにも鐘の音が織り込まれているといいます。そう聞いてから映画の場面を思い出すと、青島の行動が違って見えてきます。
展示では杭を手にした写真を撮れるという説明もありました。ただし、壁は実際に強く叩かないでほしいとのこと。小道具を持って、あの場面の空気を味わいたいコーナーです。
本広監督の演出ノートや台本 書き込みにも注目

本広監督が大切に保管していた演出ノートも公開されています。今回の取材会では、閲覧しやすいように同じ内容のノートを複数冊用意したことが紹介されました。
監督は、中には手描きのメモやコーヒーをこぼした痕跡があるかもしれないと冗談交じりに話していました。完成した作品だけでは分からない、撮影現場で考えられていたことや当時の空気を感じられそうです。
映像だけでは伝わらない作り手の試行錯誤を、ぜひ文字の一つひとつから探してみてください。
ホワイトベアからセブンベアへ 新旧作品がつながる
小泉今日子さんが演じた日向真奈美と関わりの深い「ホワイトベア」。かわいい見た目と不気味な印象が同居するクマの小道具にも、制作陣ならではの裏話がありました。
取材会では、展示される2体のホワイトベアは顔つきが微妙に違うと紹介。亀山プロデューサーが大切に持っていたものには、撮影で小泉今日子さんが実際に手にした品が含まれるとのことです。
どちらがかわいく見えるか、じっくり比べるのも楽しそう。長い年月で変化した質感にも注目してみてください。

さらに、そのホワイトベアから発想が広がり、最新作では「セブンベア」という新しい存在へ。亀山プロデューサーは、昔の作品に登場したキャラクターが長年シリーズとして親しまれてきた世界を想像しながら、新作の設定へつなげたと語りました。
昔の小道具と新作のキャラクターが、約30年の時間を超えて一本の線につながる。ここは新旧の『踊る大捜査線』を見比べる面白さを感じられる展示です。
日向真奈美の衣装や爆弾の小道具も
日向真奈美に関わる展示では、衣装にも注目。亀山プロデューサーによると、初期に登場したチャイナ風の衣装は小泉今日子さん自身が選んだものだったそうです。その後の作品で同じ衣装が必要になった際には、当時のデザインをもとに作り直したといいます。

また、『THE MOVIE 3』で使われた爆弾の小道具は、亀山プロデューサーの仕事部屋にインテリアとして置かれていたこともあったそう。映画で見たものが、思いがけない場所でずっと保管されていたというのは驚きです。

最新作『N.E.W.』の衣装と展示 大阪限定グッズも

最新作『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』につながる資料も見どころの一つ。亀山プロデューサーは、今回は青島の衣装を含め、新作の登場人物たちの衣装が展示されていることを紹介しました。


また、大阪会場で登場したグッズとして、青島をモチーフにした手ぬぐいも話題に。展示を見終えた後は、グッズコーナーも立ち寄ってみたいですね。商品の販売状況は日によって変わる可能性があるため、現地の案内で確認してください。
本広監督が明かす 新作の演出と大阪・関西万博の関係

今回の取材会では、大阪ならではの話も飛び出しました。
本広監督は、2025年の大阪・関西万博に何度も足を運んだと振り返り、大屋根リングなどから新作の演出につながるアイデアを得たことを明かしました。
そして亀山プロデューサーも、南港ATCの海沿いの雰囲気が、『踊る大捜査線』の舞台となったお台場に似ていると話します。2003年にお台場で開催した「湾岸ミュージアム」を思い起こし、再び湾岸エリアに展示が戻ってきたようだと語っていました。
そんなエピソードを聞くと、大阪・南港でこの展覧会を楽しむことにも、少し特別な意味が感じられます。
『踊る大捜査線 THE MUSEUM』開催期間・場所・料金

- 開催期間:2026年10月17日(土)~11月23日(月・祝)
- 会場:大阪・南港ATC特設会場(ITM棟4階)
- 所在地:大阪府大阪市住之江区南港北2-1-10
- 開催時間:平日13:00~18:00、土日祝10:00~17:00(最終入場はいずれも閉場30分前)
- 当日料金(税込):一般・大学生2,000円、中学生・高校生1,600円
- 前売料金(税込):一般・大学生1,800円、中学生・高校生1,400円
小学生以下は有料の同伴者1人につき2人まで無料です。チケット購入方法や最新の入場条件は、公式サイトで確認してください。
まとめ 「これ、知ってる!」が何度も見つかる展示
本広監督は、大切に保管されてきた小道具を見て「これ、知ってる」と感じ、そこからまた映画へ戻ってきてもらえたらうれしいと語っていました。
青島コートの丈の違いを確かめたり、ジオラマの書き込みを探したり、ホワイトベアを見比べたり。制作秘話を知ったうえで歩くと、何気ない展示にも目を留めたくなります。
長く『踊る大捜査線』を見てきたファンはもちろん、最新作からシリーズに興味を持った方も、ぜひ会場でお気に入りのシーンにつながる一品を探してみてください。









