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もののけ姫 声優も務めた石田ゆり子さんと鈴木敏夫さんの秘話【禅とジブリ展】

禅とジブリ 石田ゆり子、鈴木敏夫

石田ゆり子さんと鈴木敏夫さんが語った禅とジブリ京都展の楽しみ方とは。青サギやもののけ姫の秘話とともに、開会式の様子を紹介します。

この記事で分かること

  • 石田ゆり子さんと鈴木敏夫さんが開会式で語った禅への思い
  • 青サギやもののけ姫にまつわるトークと約30年のエピソード
  • 禅とジブリ京都展の見どころ、開催期間、料金などの基本情報

「禅とジブリ」京都展が開幕 石田ゆり子さんと鈴木敏夫さんが登壇

2026年10月3日、京都市京セラ美術館で「禅とジブリ」京都展が開幕しました。

開幕前日の10月2日に行われた開会式には、展覧会の応援団長を務める俳優・石田ゆり子さんと、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが登壇。禅への思いから約30年前の『もののけ姫』の思い出まで、2人らしい掛け合いを交えながら語りました。

応援団長 石田ゆり子

石田さんは冒頭、「応援団長という立場は鈴木さんが名付けてくださった」と紹介。禅についてはまだ学んでいる途中だとしながら、「皆さまとともに学んでいきたい」と話しました。

展覧会を難しい“禅の勉強”として見るのではなく、ジブリ作品を入口に、自分なりの発見を楽しんでいく。2人のトークを聞いていると、この展覧会の楽しみ方そのものが見えてきます。

石田ゆり子さんが語った禅「この一瞬が永遠になる」

石田ゆり子 禅

石田さんは以前から「禅とは何だろう」と考えていたそうです。

日常の中で「禅」という言葉に触れることはあっても、いざ説明しようとすると答えが出てこない。一方で、言葉にしなくても心のどこかでは分かっているような感覚もあったと話しました。

展覧会の開催を前に、石田さんは初めて坐禅を体験。約10分間、何も考えずに呼吸だけへ意識を向けた時間を「本当に気持ちが良かった」と振り返ります。

その中で感じたのが「今ここ」に集中することでした。

石田さんは、一瞬に本当に集中すると、その一瞬が永遠になるように感じると以前から思っていたそうです。その感覚について「それが禅の心だ」と教えられ、「あ、そうだったんだ」と腑に落ちたと語りました。

展覧会を見る時も、すべてを一度に理解しようとするより、目の前の展示に少し立ち止まり、その瞬間に感じたことを大切にすると「禅とジブリ」らしい鑑賞になりそうです。

約30年の付き合いだからこそ飛び出した『もののけ姫』秘話

石田ゆり子 誕生日

2人の関係は、映画『もののけ姫』までさかのぼります。

石田さんはサン役を演じた当時について、「初めてお会いしたのがもう30年ほど前」と振り返り、若かった自分を鈴木さんがずっと見てきてくれたと話しました。

それに対して鈴木さんは、普段はあまりこういう話をしないと前置きしながら、サンを石田さんに演じてもらって「本当に良かった」と思ったことが何度もあったと語ります。

長く一緒に仕事をしてきた2人だからこその言葉です。

一方で、鈴木さんが石田さんを「油断もならない人」と表現する場面も。

柔らかな雰囲気の中に「先が読めない」部分があるという鈴木さん。さらに昔、石田さんが運転する車の助手席に乗った時のスピードに驚いたという思い出まで飛び出し、石田さんがすぐに「嘘です」と返すなど、会場は和やかな空気に包まれました。

展覧会で石田ゆり子さんが心をつかまれた「青サギ」

禅とジブリ 青サギ

開幕に先駆けて「禅とジブリ」京都展を鑑賞した石田さん。

会場へ入った時の印象を「心が踊る」と表現し、禅を勉強しようと思って入ったものの、その気持ちをふっと忘れるくらい楽しい気分になったと話しました。

そのきっかけになったのが、序盤に現れる青サギです。

青サギを見た瞬間、「ここから楽しいことが始まる」と感じたという石田さん。禅という言葉に少し難しそうな印象を持っている人にとっても、このエピソードは展覧会への入り口をぐっと身近にしてくれます。

「禅とジブリ」京都展は、宮﨑駿監督の映画『君たちはどう生きるか』を中心に構成されています。青サギに導かれるように展示へ入っていく感覚も、最初に味わいたいポイントです。

さらにトークでは、青サギのモデルについて話が広がりました。

鈴木さんは『君たちはどう生きるか』の絵コンテを読んだ段階で、青サギについて自分がモデルなのではないかと感じたそうです。会場で青サギを見る時は、その話を思い出すと表情やしぐさの見え方まで少し変わってくるかもしれません。

鈴木敏夫さん「それぞれの人が自分の面白いものを見つける」

禅とジブリ ジブリスタジオの展示コーナー

展覧会で特に注目してほしい場所を尋ねられた鈴木さんは、見方を強要したくないと話しました。

印象的だったのが、「それぞれの人が自分の面白いものを見つける」という趣旨の言葉です。

「禅とジブリ」には、名セリフや場面写真、鈴木さんの書、立体造型物など、さまざまな入り口があります。ジブリ作品を深く知っている人なら作品同士の共通点を探してみる。詳しくない人なら、まず造形や空間から気になるものを見つける。そんな自由な見方でよいのでしょう。

最初から「禅を理解しなければ」と構えすぎず、まず自分が気になった展示の前で足を止めてみる。その後で言葉や場面の意味を考えると、自分だけの「禅とジブリ」の見方が見つかりそうです。

57歳の誕生日をサプライズで祝福 特製ケーキも登場

禅とジブリ 誕生日ケーキ

開会式の最後には、翌10月3日に57歳の誕生日を迎える石田ゆり子さんへのサプライズも用意されていました。

会場にはフランスのギタリスト、ティボー・ガルシアさんが登場し、生演奏で祝福。鈴木さんからはワインが贈られ、さらにジブリ作品のキャラクターをあしらった特製バースデーケーキも登場しました。

展覧会の開幕日と石田さんの誕生日が同じ10月3日。

「禅とジブリ」のスタートと石田さんの新しい一年を一緒に祝う、温かなフィナーレになりました。

「禅とジブリ」京都展の開催概要

「禅とジブリ」は、鈴木敏夫プロデューサーと禅僧による対談をまとめた書籍『禅とジブリ』を原点に、スタジオジブリ作品を通して“禅的なまなざし”に触れる体感型の展覧会です。

京都展は『君たちはどう生きるか』を中心に空間を構成。関西初公開となる立体造型物をはじめ、作品の名セリフや場面写真、鈴木敏夫さんによる書などが展示されています。

『禅とジブリ』京都展レポート!『君たちはどう生きるか』の世界で禅に触れる見どころ公開:2026.10.03
  • 開催期間:2026年10月3日(土)~12月6日(日)
  • 会場:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
  • 開館時間:10:00~18:00(最終入場17:30)
  • 休館日:月曜日(祝日の場合は開館)
  • 当日料金:一般・大学生1,900円、中学・高校生1,500円、小学生1,100円

記載の料金は税込です。未就学児は無料です。

石田ゆり子さんと鈴木敏夫さんの対談から見えてきた「禅とジブリ」の楽しみ方

石田ゆり子さんが坐禅で感じた「今ここ」に集中する感覚と、鈴木敏夫さんが語った「それぞれの人が自分の面白いものを見つける」という考え方。

開会式の対談には、この展覧会を楽しむヒントがたくさん詰まっていました。

禅について詳しくなくても大丈夫です。青サギを見て「ここから何が始まるんだろう」とワクワクした石田さんのように、まずは作品や空間に心を動かされた瞬間を楽しんでみてください。

ジブリ作品を知っている人なら、これまで何度も見た場面や言葉が少し違って見えるかもしれません。

「禅とジブリ」京都展では、答えを探し急ぐのではなく、自分が気になったものの前で立ち止まる時間そのものを楽しみたいですね。

(C)Studio Ghibli

『禅とジブリ』はどう生まれた?鈴木敏夫さんが語った京都展までの7年公開:2026.10.03