GREEN×EXPO 2027「はなめぐり」の展示と見どころ!大阪万博の建築が横浜に
約250の花・緑出展者が集まる「はなめぐり」。9日ごとに変わる展示と、ドバイ・大阪万博から受け継ぐ建築の魅力、予約・場所を紹介します。
GREEN×EXPO 2027(横浜園芸博)で、訪れる時期によって違う花や緑の展示を楽しめるのが、屋内出展施設「はなめぐり」です。
約250の花・緑出展者と、外国政府・国際機関による展示が集まり、短期間の展示は9日間ごとに入れ替わります。さらに建物には、ドバイ万博日本館と大阪・関西万博「ウーマンズ パビリオン」で使われた組子ファサードが再利用されることも注目ポイントです。
どんな展示が見られるのか、過去2回の万博から受け継がれる建築の魅力、観覧情報、会場内の場所をまとめました。
「はなめぐり」とは?9日ごとに景色が変わる屋内展示施設

「はなめぐり」はGREEN×EXPO 2027のテーマゾーンに設けられる屋内出展施設です。テーマは「訪れるたびに新たな感動」。国内外の花や緑に関わる出展者が、会期を通して多彩な作品を紹介します。
会場の主催者が発注する施設の中でも最大規模の建築物とされ、花や緑の展示を集中的に見られる場所です。
「はなめぐり」という名前は一般公募から決定。世界中の花や緑との出会い、季節とともに変わる展示、そして人や未来へのつながりが込められています。
見どころ① 約250の花・緑出展者!展示が9日間ごとに入れ替わる
国内の企業・団体・個人・自治体などによる「花・緑出展」は、全期間を通じて展示するものと、短期間で入れ替わるものに分かれます。
- 全期間出展:21者(192日間)
- 短期間出展:225者(原則9日間ごとに入れ替わる展示)
- 外国政府・国際機関による公式参加:約20者(全期間出展予定)
国内の花・緑出展者数は2026年10月9日時点の公式一覧、公式参加者数は2026年9月の発表による予定数です。出展者数や内容は今後変更される場合があります。
つまり、春に訪れたときと夏に訪れたときでは、出会える作品が異なります。開幕したら一度だけでなく、別の時期に訪れる楽しみもある施設です。
いけばなやフラワーデザインなど、日本の技術にも注目
公式サイトで紹介されている屋内展示の一例には、次のような出展があります。
- 日本いけばな芸術協会:多様ないけばな作品の展示に加え、いけばなの文化史や花型を紹介
- 岐阜県:合掌造りをモチーフにした茶室空間と、県産花きや美濃和紙を用いた花飾り
- JFTD 花キューピット:「2027 JAPAN CUP」など、花の魅力を発信する企画
- 日本フラワーデザイナー協会:「日本フラワーデザイン大賞」の作品展示や体験型イベントなど
これらは屋内出展の例であり、すべての作品が全会期中に見られるわけではありません。気になる展示がある場合は、公式の花・緑出展ページで出展週を確認してから訪れるのがよいでしょう。
花の見た目の美しさはもちろん、いけばなの流派による表現の違いや、フラワーデザインの発想に注目して見比べると、花の新しい魅力に気付けそうです。
見どころ② 世界の花と緑に出会える国際展示
「はなめぐり」には、外国政府・国際機関による公式参加者の屋内展示も予定されています。発表時点では約20者が全期間にわたり出展する計画です。
世界各地の花や植物への考え方、園芸文化や技術の違いに注目したいところ。日本のいけばなやフラワーデザインと見比べれば、国や地域によって異なる表現を楽しめそうです。
国・団体別の具体的な展示内容は、発表に合わせて追加します。
見どころ③ ドバイ万博から大阪・関西万博、そして横浜へ!組子ファサードが再登場
「はなめぐり」は、展示作品だけでなく建物の外観そのものにも大きな見どころがあります。
建物の外装には、2020年ドバイ国際博覧会の日本館で使われ、その後2025年大阪・関西万博の「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」で再利用された「組子ファサード」が使われます。
万博を訪れたことのある方なら、「あの格子模様、見覚えがある!」と感じるかもしれません。
日本の麻の葉文様と中東のアラベスクを組み合わせたデザイン
組子ファサードは、建築家・永山祐子氏がドバイ万博日本館のために設計したもの。日本の伝統文様「麻の葉」と、中東の幾何学模様「アラベスク」を組み合わせた立体的な格子が特徴です。
大阪・関西万博のウーマンズ パビリオンでは、会場の印象的な外観を構成していました。その部材が、今度は横浜の「はなめぐり」で新しい姿になります。
正確には、ドバイや大阪の建物全体をそのまま横浜に移したわけではありません。組子ファサードなどを再利用し、新たな部材や構法と組み合わせて別の建築としてつくり直します。
鏡のような壁に格子が映り込む、新しい外観
横浜の「はなめぐり」では、リース部材と組子ファサードを組み合わせるほか、壁面にミラー膜を採用。格子が映り込むことで、模様の奥行きや広がりを演出する計画です。
同じ部材が場所によってどのような表情に変わるのか、以前の万博で見た景色と比べてみたいですね。
大阪・関西万博の木も引き継がれる
「はなめぐり」では、ウーマンズ パビリオンで使われた樹木も再利用する予定です。能登産の女松(めまつ)は、入口のシンボルツリーとして移植する計画が発表されています。
建築部材だけでなく植物も次の博覧会へ受け継ぐ取り組みは、GREEN×EXPO 2027が掲げる資源循環型の建築を象徴しています。
「はなめぐり」の観覧情報・予約方法
GREEN×EXPO 2027では、会場に入るための「来場日時予約」と、一部展示で導入される「観覧予約」は別の制度です。
会場への入場には来場日時予約が必要
GREEN×EXPO 2027は、入場チケットに加えて来場日時の指定が必要です。公式チケットサイトでは、2026年9月18日から来場日時予約の受け付けが始まっています。
会場の開場時間は9時30分~21時30分(最終入場21時)。これは会場全体の時間であり、「はなめぐり」の個別の観覧時間を示すものではありません。
「はなめぐり」自体は観覧予約が必要?
2026年10月31日時点で、「はなめぐり」が観覧予約の対象となるかどうかは、確認できた公式発表では確定していません。
GREEN×EXPO 2027では一部の展示について、来場当日に公式チケットサイトから申し込む観覧予約制度が導入されます。観覧予約が必要な展示は、今後順次発表されます。
はなめぐりを訪れる際は、施設個別の予約要否が発表されているかを確認しましょう。
- 会場入場:入場チケットと来場日時予約が必要
- 「はなめぐり」の個別観覧予約:発表待ち
- 「はなめぐり」の個別観覧時間・所要時間:発表待ち
- 9日ごとに入れ替わる展示の出展週:公式サイトで順次案内
チケット購入・来場日時予約はGREEN×EXPO 2027公式チケットサイトから確認できます。
「はなめぐり」の場所はテーマゾーン!会場マップで確認
「はなめぐり」が設けられるのは、GREEN×EXPO 2027のテーマゾーンです。
ハピエルの会場マップには施設を登録済み。テーマ館「ねっこ」や園芸文化館「いろはにわ」などとあわせて、訪れる順番を考えると便利です。
【地図】「はなめぐり」の場所を見る
はなめぐりの展示スケジュール!2027年3月~9月の花・緑の展示テーマ一覧
GREEN×EXPO 2027の「はなめぐり」では、2027年3月19日から9月26日まで、短期間の展示が原則9日間ごとに入れ替わります。
2026年10月9日に公式の出展週別スケジュールが公開され、全27週の開催期間、展示テーマ、出展者、展示棟が明らかになりました。
春の華やかな花々から、夏の涼しげな緑、秋の自然やいけばなまで、季節に合わせた多彩な展示が予定されています。
3月・4月の展示スケジュール
- 第1週:3月19日~3月28日(A棟)
華やかに開幕を祝う春の花々 - 第1週特別枠:3月19日~3月21日(C棟)
華やかに開幕を祝う春の花々 - 第2週:3月27日~4月4日(C棟)
伝統といま、そして未来へ - 第3週:4月3日~4月11日(A棟)
春花爛漫・清浄明潔 - 第4週:4月10日~4月18日(A・C棟)
花でつなごう みんなの未来 - 第5週:4月17日~4月25日(A棟)
春雨が紡ぐ、みどりの系譜、花の未来 - 第6週:4月24日~5月2日(C棟)
全国のフラワーデザイナーが織りなす花の競演
春は、開幕を祝う華やかな花の展示に加え、日本の伝統文化やフラワーデザインにも注目。4月には花キューピットによる企画や、全国のフラワーデザイナーの作品も楽しめる予定です。
5月の展示スケジュール
- 第7週:5月1日~5月9日(A棟)
横浜の立夏を彩る花と緑 - 第8週:5月8日~5月16日(C棟)
感謝の気持ちを花々で伝える - 第9週:5月15日~5月23日(A棟)
花と巡る日本各地の初夏 - 第10週:5月22日~5月30日(C棟)
暮らしの中にある生命が満ち溢れた自然 - 第11週:5月29日~6月6日(A棟)
日本の「美」に息づく心
5月は、初夏の花々や日本各地の植物、自然と暮らしのつながりを表現した展示が中心です。母の日の時期には、花で感謝を伝えるテーマの展示も予定されています。
6月の展示スケジュール
- 第12週:6月5日~6月13日(C棟)
芒種の雨音が聞こえる緑の景色 - 第13週:6月12日~6月20日(A棟)
夏至の光に躍る、いけばながつなぐ人と世界 - 第14週:6月19日~6月27日(C棟)
香りでめぐる花の旅 - 第15週:6月26日~7月4日(A棟)
自然と循環する暮らし
6月は梅雨の季節ならではの緑や、いけばなの表現、花の香りがテーマに。見た目だけでなく、植物と暮らしの関係にも目を向けた展示が楽しめそうです。
7月の展示スケジュール
- 第16週:7月3日~7月11日(C棟)
小暑、花と緑が届ける涼 - 第17週:7月10日~7月18日(A棟)
いのちの循環と自然の恵み - 第18週:7月17日~7月25日(C棟)
盛夏を彩る花から考えるサステナブル - 第19週:7月24日~8月1日(A棟)
いけばながめざす里山保全と植物染色 - 第20週:7月31日~8月8日(C棟)
花と緑がもたらすウェルビーイング
真夏の7月は、涼を感じる花や緑、サステナブルな園芸、里山保全などがテーマ。花や植物を通して環境や健康について考える展示も予定されています。
8月の展示スケジュール
- 第21週:8月7日~8月15日(A棟)
夏残る自然から学ぶ・体験する - 第22週:8月14日~8月22日(C棟)
新しい花緑スタイル - 第23週:8月21日~8月29日(A棟)
秋の始まり、自然の恵みで健やかに - 第24週:8月28日~9月5日(C棟)
季節をつなぐ花々
8月は、植物について学ぶ体験や、新しい花と緑の楽しみ方、健康につながる自然の恵みなどがテーマになります。
9月の展示スケジュール
- 第25週:9月4日~9月12日(A棟)
朝露に感じる秋色の風と豊かな心 - 第26週:9月11日~9月19日(C棟)
いけるーいけばなの更なる多様性を求めてー - 第27週:9月18日~9月26日(A棟)
秋分から次代につなぐ花と緑 - 第27週特別枠:9月24日~9月26日(C棟)
秋分から次代につなぐ花と緑
閉幕が近づく9月は、秋らしい植物の表現や、多彩ないけばなの展示が予定されています。会期の最後には、次の世代へ花と緑をつないでいくテーマで締めくくられます。
A棟・C棟で展示期間が重なる!訪問日に注目
「はなめぐり」の短期間展示は、すべての展示が同じ日に一斉に入れ替わるわけではありません。
A棟とC棟で展示期間が異なり、基本的に7日間隔で新しい週の展示が始まります。例えば4月17日には、A棟で第5週、C棟で第4週の展示を見ることができます。
また、B棟では全期間出展の展示が予定されているため、どの時期に訪れても楽しめる展示があります。
出展者名も発表!見たい展示に合わせて訪問日を決めよう
展示テーマだけでなく、どの企業・団体・自治体が何週目に出展するかも発表されています。
いけばな、フラワーデザイン、盆栽、バラ、園芸技術、自然との共生など、気になるテーマから訪問時期を選ぶのもおすすめです。
詳しい出展者名や展示場所は、GREEN×EXPO 2027公式サイトの出展週別配置図で確認できます。
※2026年10月9日発表のスケジュールに基づきます。出展期間・内容・出展者は今後変更される可能性があります。
「はなめぐり」の基本情報
- 施設名:屋内出展施設「はなめぐり」
- エリア:テーマゾーン
- 会場:GREEN×EXPO 2027(神奈川県横浜市・旧上瀬谷通信施設)
- 開催期間:2027年3月19日(金)~9月26日(日)/192日間
- 展示:国内外の花・緑出展者、外国政府・国際機関による屋内展示
- 設計:永山祐子建築設計
- 施工:TSP太陽
- 特徴:ドバイ万博日本館・大阪・関西万博ウーマンズ パビリオンの組子ファサード等を再利用
あわせて巡りたいGREEN×EXPO 2027の展示施設
テーマ館「ねっこ」では、植物と生命のつながりをさまざまな展示で紹介します。「はなめぐり」の花や緑の作品とあわせて巡ると、違った視点で植物の魅力を楽しめそうです。
テーマ館「ねっこ」展示内容とは?GREEN×EXPO 2027のシンボルパビリオン!
日本政府苑でも、日本ならではの植物や庭園の魅力に触れられます。
日本政府苑(政府出展)展示内容とは?GREEN×EXPO 2027
ほかの施設も含めて回る順番を考えるなら、会場マップを活用してください。
GREEN×EXPO 2027会場マップ・地図|パビリオン・出展施設の場所
まとめ:展示も建築も、訪れるたびに発見がある「はなめぐり」
「はなめぐり」は、国内外の花と緑の作品が集まり、9日間ごとに展示が変わる施設です。どの時期に訪れるかによって違う作品に出会えるのが大きな魅力。
さらに、ドバイ万博と大阪・関西万博で使われた組子ファサードが、横浜で新たな建築へと生まれ変わります。花の展示を楽しむだけでなく、入口や外観の格子模様にもぜひ注目してみてください。