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ジブリのごはんと名場面へ。大阪で出会う、もうひとつの作品世界

ジブリパーク展 食べるの展示

大阪のジブリパーク展【現地取材レポその3】食の名場面を生む制作の秘密と、作品世界へ飛び込める撮影展示を詳しく紹介します。

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この記事で分かること

  • 食べるを描く。増補改訂版の展示内容と注目ポイント
  • なりきり名場面展で撮影できる作品とおすすめの撮り方
  • 巨大なハク竜や草壁家など会場で見逃せない展示

「ジブリパーク展」大阪では、ジブリの大倉庫で親しまれた2つの企画展示をまとめて楽しめます。

一つは、ジブリ作品の食事がなぜおいしそうに見えるのかを、絵コンテ、背景美術、原画、立体造型物から読み解く「食べるを描く。」増補改訂版。もう一つは、作品の名場面へ入り、登場人物になった気分で撮影できる「ジブリのなりきり名場面展」です。

「食べるを描く。」は資料を読む時間、「なりきり名場面展」は撮影の順番を待つ時間が必要です。小さなジブリパークで遊んだ後も、急がず見られる予定にしてください。

本記事は、2026年7月17日のプレス向け内覧会で取材した内容です。一般来場時に撮影できない場所も、特別な許可を得て撮影しています。

(C)Studio Ghibli

「食べるを描く。」増補改訂版は料理だけを見る展示ではない

入口には、スタジオジブリ作品に登場する料理の立体造型物と、多数の場面写真が並びます。

知っている料理を探すだけでも楽しめますが、本展の見どころは食べる人の動きです。手、口、表情、湯気、油の気泡まで見ることで、なぜ画面から温度や香りが伝わるのかが分かります。

食べるを描く増補改訂版の入口に並ぶジブリ作品の料理展示

展示室の壁には、作品ごとの料理と製作資料をまとめたパネルが続きます。

料理の完成形だけでなく、誰が作り、どこで食べ、食事の前後に何が起きたのかまで見比べられる構成です。

食べるを描く増補改訂版の壁に並ぶ作品別の料理解説パネル

箸を使う仕草は人物ごとに変わる

食事シーンの中でも箸を使う仕草は描くのがとくに難しいそうです。

箸の持ち方や手首の動かし方には個性が出ます。

展示では、鏡の前に器と箸が置かれ、自分の動きと作品内の人物の動きを比べられるようになっています。

鏡の前に箸と器が置かれた食べるを描くの体験展示

『天空の城ラピュタ』は食べ方で人物の性格が分かる

軍隊から逃れたシータとパズーが、暗い採掘場で一息つきながら食べる目玉焼きパンは、短い場面ながら強く記憶に残ります。

絵コンテに「シータから褒められたパズーの得意げな表情」や、「目玉焼きへかぶりつく動きを描く指示」が書かれています。

一方、ドーラは大きなハムへ豪快にかぶりつきます。食べ物の大きさと口の動きが、ドーラの力強さを表しています。

このように食べ方でも登場人物の性格や感情が伝わってきます。

天空の城ラピュタの目玉焼きパンとドーラのハムを解説する製作資料

『千と千尋の神隠し』の屋台はおいしさが怖さへ変わる

『千と千尋の神隠し』では、千尋の父と母が誰もいない屋台の料理を勝手に食べ始めます。

展示では、赤い暖簾、木のカウンター、丸椅子まで立体で再現されています。入口から見ると、何も知らずに店へ入ってしまう映画の場面を思わせます。

千と千尋の神隠しで父と母が料理を食べる屋台を再現した展示

カウンターには、大きな魚や肉料理が皿いっぱいに盛られています。

一つずつはおいしそうですが、量と大きさが重なることで、父と母の食欲が止まらなくなる異様さも感じられます。

千と千尋の神隠しの屋台に並ぶ大きな魚と料理の立体造型物

食べ続けた父と母が豚になってしまう場面も立体で表現されています。

料理、おいしそうに食べる動き、豚への変化を続けて見ることで、この作品では「食べる」が安心だけではなく、物語を大きく動かす行為であることが分かります。

千と千尋の神隠しで豚になった父と母を思わせる豚の立体造形

『となりのトトロ』草壁家は台所から暮らしが見える

となりのトトロの草壁家の台所を再現した展示
『となりのトトロ』では、サツキとメイが引っ越してきた草壁家の台所、食卓、風呂が再現されています。

台所には、かまど、鍋、食器棚、調理台、窓が並びます。料理そのものだけでなく、家族がどのような場所で食事を作っていたのかを空間で理解できます。

昔のかまど、鍋、やかん、手押しポンプなどが並び、料理をしている途中のように再現されています。

草壁家 お父さん、さつき、めいのお弁当とご飯
ちゃぶ台には、お父さん、さつき、めいのお弁当箱と、食事が置かれています。

お弁当箱のサイズや中身の量などの差からも、伝わってくるものがありますね。

草壁家のお風呂も再現

となりのトトロの草壁家のお風呂を再現した展示

台所と食卓の先には、家族で入った風呂場も再現されています。

丸い浴槽、タイル、木の床、脱衣スペースもあります。

床下には小トトロと中トトロ

草壁家で見落としやすいのが、床下に隠れている小トトロと中トトロです。

大人の目線では見つけにくいため、家具の下や低い場所をのぞいてみてください。子供が先に発見しやすい場所にありますよ。

草壁家の床下に隠れている小トトロと中トトロ

発見したら、ちょっと嬉しいですね。

『コクリコ坂から』は料理中の台所へ入る

『コクリコ坂から』に登場するコクリコ荘の台所は、海が下宿人の食事や弁当を作る場所です。道具の種類と置かれた位置を見ると、大人数の食事を作るための動線が想像できます。

コクリコ坂からのコクリコ荘の台所を再現した展示

流し台や窓の外にも生活感がある

台所の奥には、タイル張りの流し台、まな板、包丁、食器などがあります。

窓の外の景色まで含めて作られています。

タイル張りの流し台

目玉焼きとご飯が並ぶ食卓

食卓には、目玉焼き、ご飯、汁物、箸などが人数分並びます。

料理を一皿ずつ見るだけでなく、誰がどこへ座るのかを想像すると、家族の距離感まで感じられます。

草壁家の食卓に並ぶ目玉焼きやご飯の立体展示

タイガーモス号の厨房は中へ入って狭さを体感

『天空の城ラピュタ』で、シータとパズーがドーラ一家とともにラピュタへ向かう飛行船タイガーモス号。

展示では、金属の丸い扉を通り、船内の厨房へ入れます。入口横の画面では、映画の場面と船内の構造を確認できます。

天空の城ラピュタのタイガーモス号にある調理場の入口

中は細長く、壁際に調理道具と食材が並びます。

映画ではシータの料理を手伝うという名目でドーラの息子たちが集まりますが、実際の幅を見ると、複数人が入ればすぐ身動きしにくくなることが分かります。

タイガーモス号の細長い調理場に並ぶ食材と調理道具

流し台の周囲には、積み重ねられた皿、カップ、鍋、調味料があります。

大人数の食事を支える場所でありながら、飛行船の限られた空間を無駄なく使っていることが伝わります。

映画「天空の城ラピュタ」では、とても汚れた厨房をシータが綺麗にするシーンがあります。
この整えられたお皿やピカピカの流し台など、シータの几帳面さを感じることができます。

タイガーモス号の調理場にある流し台と積み重ねられた食器

タイガーモス号の断面図も見落とさない

壁には、『天空の城ラピュタ』に登場するタイガーモス号の内部を示した断面図があります。
先ほどの厨房は下から2番目の階層。中央付近の14番と書かれた場所にあります。

天空の城ラピュタのタイガーモス号の内部を示す断面図

『ハウルの動く城』のベーコンエッグは小さな動きを重ねる

『ハウルの動く城』のベーコンエッグ

『ハウルの動く城』で印象的なのが、カルシファーの火でベーコンエッグを作る場面です。

解説には油の気泡と卵を別々の原画で描き、重ね合わせて一つの映像にしていると書かれています。

完成した皿だけではなく、焼けていく途中の気泡や揺れがあることで、フライパンの熱や音まで伝わります。展示資料では、動きがどのように分けて描かれているのかを確認してください。

「ジブリのなりきり名場面展」は撮る側の準備も大切

「ジブリのなりきり名場面展」では、作品の登場人物や造形の横へ立つだけでなく、場面の中へ入って撮影できます。

撮りたいシーンがある方は、登場人物に合わせたコーデで行くのもよいですね。

『天空の城ラピュタ』空から降ってきたシータを救う場面

天空の城ラピュタ 落下するシータ

『天空の城ラピュタ』の展示では、飛行船から落下してきたシータをパズーが受け止めるシーンが再現されています。

採掘場のエレベータのような機械の上では足元に木製の足場があります。
夕ご飯を飯盒(ハンゴウ)のようなものに入れてきた帰りだったので、足場をよくみるとハンゴウが置かれていますよ。

足場へ立ち、シータへ手を伸ばすことで、救出する場面の中へ入ったような写真を撮れます。

コーナー専用のスタッフが撮影してくれるので、良い写真が撮ってもらえるでしょう。

天空の城ラピュタで飛行する機械の下にいるシータを救うなりきり展示

カオナシの横へ座る海上電車

千と千尋の神隠しの海上電車でカオナシの横に座れる展示

『千と千尋の神隠し』の展示では、海上を走る電車の赤い座席へ座り、カオナシと並んで撮影できます。

窓の外は夕暮れの色に染まり、正面から撮るだけでも映画の静かな空気が伝わります。
タイミングによって明るさが変わります。

カオナシの隣だけでなく、荷物と窓の景色も画角へ入れてくださいね

『紅の豚』はポルコと同じ姿勢に挑戦

紅の豚のポルコと飛行艇大会の観客を再現したなりきり展示

『紅の豚』の展示では、飛行艇の大会会場を思わせる背景の前にポルコが立っています。

全景写真では、後ろの観客や飛行艇まで入り、にぎやかな場面が分かります。来場者が横へ入り、ポルコと同じように腕や体を傾けると、ただ並ぶよりも動きのある写真になります。

近くから見ると、服のしわ、手袋、ゴーグル、ひげなど、表情を作る細かな造形が分かります。

紅の豚のポルコの表情とポーズを近くから見た展示

『思い出のマーニー』は海辺の奥行きを使う

思い出のマーニーの海辺を再現したなりきり名場面展

『思い出のマーニー』の展示では、海辺に立つマーニーと同じ空間へ入れます。

波の絵が床から壁へつながり、角度によって海岸線の見え方が変わります。正面だけでなく少し斜めから撮ると、人物と波の奥行きが出ます。

終盤の巨大なハク竜は全景と細部を分けて見る

ジブリパーク展で初公開された巨大なハク竜の立体造型物

2つの企画展示を見た先には、『千と千尋の神隠し』の巨大なハク竜が登場します。

本展で初公開された立体造型物で、青い夜空と雲の上を飛ぶ姿が再現されています。遠くから全身を見ると大きさが分かり、近くへ寄ると毛並み、うろこ、ひげ、脚の造形が分かります。

展覧会の後に作品を見返したくなる展示

「食べるを描く。」増補改訂版を見ると、料理の名前や形だけでなく、食べる手、口の動き、食器、台所の広さへ目が向くようになります。

「ジブリのなりきり名場面展」では、見ていた作品の中へ自分が入ります。カオナシの隣へ座り、ポルコと同じポーズを取り、海辺のマーニーと並ぶことで、場面の距離や大きさを体で感じられます。

資料を読む展示と、写真で参加する展示。楽しみ方が異なる2つを続けて体験することで、知っている作品でも新しい見方が生まれるでしょう。

【ジブリパーク展 大阪】食べるを描く。湯婆婆、巨大なハク竜、ラピュタの飛行船、トトロ メイとさつきの家の食堂

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2つの企画展示のよくある質問

「食べるを描く。」だけのチケットはありますか?

企画展示だけのチケットはありません。「ジブリパーク展」の会場内で、「小さなジブリパーク」などと続けて鑑賞します。

なりきり名場面展は一人でも楽しめますか?

各コーナーに撮影専用のスタッフの方がいますので、1人で来場しても撮影してもらえます。

子供が文章を読めなくても楽しめますか?

料理の立体造型物、草壁家、屋台、タイガーモス号など、文章を読まなくても楽しみやすい展示があります。

ハク竜はなりきり名場面展の中にありますか?

巨大なハク竜は展覧会終盤の見どころです。なりきり名場面展の場所にあります。
その後、お土産コーナーへと続きます。

現地でのチケット販売はありません。チケットサイトから購入しましょう。

【アソビューで購入する】ジブリパーク展 入場券

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