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ゴジラ・THE・アート展 神戸を記者内覧会レポート!全4章の見どころ・注目作品・所要時間を徹底紹介

ゴジラ生誕70周年記念 ゴジラ・THE・アート展

ゴジラ・THE・アート展 神戸を記者内覧会で徹底取材。東宝・宮崎豪さんが語る企画の魅力や全4章の展示内容、注目作品、所要時間、混雑予想、ショップ情報、アクセスまで分かりやすく紹介。「自分にとってゴジラとは何か」を考える特別展の見どころを詳しく解説します。

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この記事で分かること

  • ゴジラ・THE・アート展 神戸の見どころや全4章の展示内容
  • 東宝・宮崎豪さんが語る企画の背景と楽しみ方のポイント
  • 所要時間やショップ情報、アクセスなど来場前に知っておきたい情報


神戸ゆかりの美術館で、特別展「ゴジラ生誕70周年記念 ゴジラ・THE・アート展」が2026年7月5日から9月6日まで開催されます。

この展覧会は、映画の資料や歴代ゴジラを並べた回顧展ではありません。

国内外の現代アーティストが「ゴジラとは、何か。」という問いに向き合い、絵画、写真、木版画、彫刻、ミニチュア、映像、インスタレーションなどで、それぞれの答えを示す展覧会です。

開幕前の記者内覧会を取材しました。この記事では、東宝株式会社の宮崎豪さんによる企画背景と見どころの説明を交えながら、入口からエンディングまでの展示の流れを紹介します。

ゴジラ映画の名場面を懐かしむだけでなく、戦後、核、都市、災害、記憶、報道といったテーマから「自分にとってゴジラとは何か」を考える展覧会です。
映像作品や作品解説までじっくり見るなら、時間に余裕を持って入館するのが安心です。

ゴジラ・THE・アート展 神戸の開催期間・料金

神戸会場は、2025年に開催された東京会場に続く全国2会場目です。会場は六甲アイランドにある神戸ゆかりの美術館です。

  • 会期:2026年7月5日(日)から9月6日(日)まで
  • 開館時間:10時から17時まで
  • 入館受付:16時30分まで
  • 休館日:毎週月曜日。ただし7月20日は開館し、7月21日は休館
  • 会場:神戸ゆかりの美術館
  • 当日料金:一般2,000円、大学生1,000円、高校生以下無料

大学生と高校生は、学生証や生徒手帳などを持参しましょう。神戸市在住の65歳以上は、住所と年齢を証明できるものの提示で1,000円です。障がい者手帳またはスマートフォンアプリ「ミライロID」などを提示する方は無料です。

前売券の販売は2026年7月4日で終了しています。数量限定のグッズ付きチケットは、予定枚数に達すると販売終了となるため、現在の販売状況を各プレイガイドで確認してください。

ゴジラ・THE・アート展 公式サイトを見る

記者内覧会で分かった、この展覧会の見どころ

神戸 ゴジラ・THE・アート展2026
最も大きな特徴は、ひとつの正解を見せる展覧会ではないことです。同じゴジラをテーマにしていても、作品ごとに姿も意味も大きく変わります。

入口ではゴジラの存在感と歴代ポスターが来場者を迎えます。そこから全4章を通して、戦後の記憶、都市の風景、破壊と再生、映像や報道、鑑賞者自身の受け取り方へと視点が広がり、最後は特別映像による問いかけへつながります。

ゴジラファンは、知っている作品や時代背景とのつながりを探す楽しみがあります。現代アートに詳しくない方も、まずは「自分には何に見えるか」「なぜこの表現がゴジラなのか」と考えながら進むと、作品との距離が近くなります。

東宝・宮崎豪さんが語る「ゴジラとアート」の相性

ゴジラ・THE・アート展

記者説明会に登壇したのは、東宝株式会社で「GODZILLA THE ART」の企画とプロデュースに携わる宮崎豪さんです。宮崎さんは兵庫県出身で、神戸で展覧会を開催できることへの喜びも語りました。

1954年に誕生したゴジラは、最初の映画では戦争や水爆への警鐘を背負い、その後は子供たちのヒーローとして描かれた時代もありました。平成以降も、時代や作り手によって異なる存在として表現され続けています。

宮崎さんは、ゴジラを一言で定義できないことこそ、このキャラクターの独自性だと説明します。受け取る人や作り手によって異なる答えが生まれ、どれかひとつだけが正解ではない。その性質が、現代アートと相性がよいと考えたことが企画の出発点でした。

作家には「ゴジラ」というテーマだけを渡した

参加作家は、世代、性別、表現方法が偏らないように選ばれました。宮崎さんは作家一人ひとりと直接会い、その人がゴジラをどう捉えているのか、どの方向で表現したいのかを聞いたそうです。

一方で、「このような作品を作ってほしい」と答えへ導くことはしませんでした。作家へ渡したのは、ゴジラというテーマそのものです。

だからこそ、会場には同じキャラクターを扱っているとは思えないほど幅広い作品が並びます。作品横の解説を先に読む方法もありますが、最初は見たままの印象を受け取り、その後で作家の解釈を確認すると、二段階で楽しめます。

ゴジラについて、一緒に考えるための場所

宮崎さんは、この会場を単にゴジラが飾られている空間ではなく、来場者がゴジラについて一緒に考える場所にしたいと話しました。

展示された作品が示す答えも唯一の答えではありません。来場者が会場を出た後に考えたことも、次の時代のゴジラ像を形作るひとつの要素になります。

展示は全4章。入口から最後まで問いが深まっていく

ゴジラ・THE・アート展

本展の中心となるのは、キュレーターの金秋雨さんを迎えて構成された全4章です。30代から90代までの9名のアーティストが、絵画、写真、版画、彫刻、映像など異なる方法でゴジラを表現しています。

第一章「近代の蒐集として」

第一章では、ゴジラを戦後日本が抱えてきた問題や感情、記憶を集めた存在として捉えます。

核の恐怖、環境問題、都市化、社会の破壊と再生。ゴジラの身体には、時代ごとの不安や願いが折り重なっています。異なる作家の作品が同じ空間に集まることで、ひとつの物語には収まらない複雑な風景が立ち上がります。

横尾忠則「PARADISE」

横尾忠則さんの「PARADISE」

横尾忠則さんの「PARADISE」は、1985年の作品を高精度にスキャンし、2025年に新たな形で再構成した作品です。

瓦礫、崩壊した都市、群衆、怪獣の影といった断片が、切断と接続を繰り返します。過去の記憶と未来の予兆が同じ画面に存在し、見る側の視線を落ち着かせません。

大きな画面全体を見るだけでなく、近づいて細部を追う時間も確保したい作品です。写真を撮る場合も、撮影だけで終わらず、肉眼で画面の密度を味わってください。

O JUN「Rays」

O JUNさんは東京会場以降に追加制作した、新作6点を展示しています。モスラにラドン、キングギドラなど『最大怪獣 地球最大の決戦』を描いています。

クレヨンで描かれた荒々しい線と白く残る余白から、はっきりした怪獣像だけでなく、記憶の中で形を変え続ける「ごじら」が見えてきます。

福田美蘭「『ゴジラ』ポスター」

福田美蘭さんは、1954年公開の映画『ゴジラ』を出発点に、科学技術と人間社会の関係を問い直します。

映画の物語に沿った大判の絵画と、ポスターのように印刷されたイメージが同じ空間に並びます。映画、絵画、広告という異なるメディアの境界が揺らぎ、現実がフィクションへ近づいているような不安が表現されています。

第二章「イメージと咆哮」

ゴジラは昭和、平成、令和へと時代をまたぎながら、私たちの無意識を揺さぶり続けてきました。第二章では、版画と写真という複製可能な表現を通して、記憶の中で増殖し、変化するゴジラのイメージを探ります。

風間サチコ「伏龍岩礁帯No.5」

風間サチコさんの木版画には、倒れたゴジラを思わせる岩礁、キノコ雲のような巨大な雲、第五福竜丸を連想させる船影などが重なります。

一見すると静かな山水画のようですが、近づくほど戦争と核をめぐる記憶が見えてきます。木版の彫り跡や墨の重なりまで見ると、歴史が画面へ刻み込まれている感覚が伝わります。

木版画をアニメーションへ展開した「続・怒濤の閉塞艦」も展示されます。静止した版画と動く映像を見比べると、同じ表現が時間を得たときの変化が分かります。

川田喜久治「ロス・カプリチョス インビジブル」

川田喜久治さんは、1960年代から2025年までに撮影した写真を新たに選び、再構成しました。

日常の空、月、夕暮れ、都市の建物が、写真の中では不穏な気配を帯びます。ゴジラそのものを具体的に描かなくても、咆哮が聞こえてきそうな都市の記憶と幻想が立ち上がります。

第三章「美しい廃墟」

日本の都市は、焼け跡から高度経済成長へ進み、バブル期と停滞を経験し、自然災害や人為災害によって姿を変えてきました。

かつて発展の象徴だった建物も、時間とともに廃墟へ変わります。第三章では、破壊された都市を恐怖の風景としてだけでなく、記憶を受け継ぎ、次の物語が芽吹く場所として見つめます。

TokyoBuildの精密な都市

TokyoBuildの精密な都市

TokyoBuildは、都市の記憶と風景を精密なミニチュアとして再構築します。本展では東宝映像美術による造形物とコラボレーションし、特撮美術の技術と現代アートが接続します。

建物の形だけでなく、経年劣化、素材感、看板、窓、道路との距離まで見てください。ゴジラに壊される前の都市なのか、破壊後に取り残された街なのか、見る人によって時間の位置が変わります。

小谷元彦「the One ―呉爾羅 (仮設のモニュメント6)」

the One―呉爾羅(仮設のモニュメント6)

the One―呉爾羅(仮設のモニュメント6)

小谷元彦さんは、木彫によって神秘的な「呉爾羅」の姿を立ち上げます。

人型のゴジラと兵士が対峙する構図は、怪獣と人間の戦いだけでなく、人間同士の戦争も連想させます。伝統的な木という素材と、戦後の想像力から生まれたゴジラが結びつく作品です。

第四章「我々は、何を見ているのか」

芸術は、目の前に置かれた作品だけで完成するものではありません。見る人が何を感じ、どのように受け取るかまで含めて、作品の意味が生まれます。

第四章では、会場に点在する映像、言葉、パフォーマンス的な表現を通して、単純に作品を眺めるだけではない鑑賞体験へ進みます。

青柳菜摘「NNC―きょうの出来事β」

青柳菜摘さんの作品は、ニュース番組を思わせる形式と詩的な言葉を通じて、都市と出来事の見え方を揺さぶります。

私たちは日々、画面越しに出来事を見ています。しかし、それは現実そのものなのか、編集されたイメージなのか。ゴジラを見る行為が、現代社会を見る行為へとつながっていきます。

佐藤朋子「オバケ東京のためのインデックス 序章 GODZILLA THE ART Version」

佐藤朋子さんは、都市の歴史や記憶を調査し、身体と言葉で表現するアーティストです。

本作は、コロナ禍に制作されたパフォーマンスを映像作品として再構成したものです。
1954年の映画『ゴジラ』に登場するゴジラの視点から、東京の変化を見つめ直します。

人間ではない存在の目線を通して、土地の記憶や都市の発展が別の姿で浮かび上がります。
ゴジラを破壊者ではなく、東京を見つめる観察者として捉えた点が見どころです。

作品は56分の映像インスタレーションです。

GODZILLA THE ART by PARCOの作品も集結

GODZILLA THE ART by PARCO

GODZILLA THE ART by PARCO

会場には、2023年から約2年間にわたり渋谷PARCOで開催された「GODZILLA THE ART by PARCO」の作品を紹介するエリアがあります。

第1弾では我喜屋位瑳務さんとNOH Sanghoさん、第2弾ではCOIN PARKING DELIVERY、第3弾では河村康輔さんと小池健輔さんが参加しました。

2024年11月の第4弾はPARCO MUSEUM TOKYOへ規模を拡大し、ギャラリーNANZUKAのキュレーションで開催されました。ポップカルチャーと現代美術の境界を越え、作家ごとに異なるゴジラ像が生まれた企画です。

神戸会場では各回で発表された作品の一部を展示します。本展の全4章がゴジラを歴史や社会から考える構成なのに対し、PARCOエリアでは作家の個性やカルチャーとの接続がより前面に出ています。

一つひとつを比較すると、「ゴジラらしさ」は形ではなく、見る人の記憶や文化の中にあることが分かります。

東宝映像美術のジオラマと特別映像

全4章とPARCOエリアを見た後には、東宝映像美術によるゴジラとアートが融合したジオラマと、本展のために制作された特別映像が待っています。

宮崎さんによると、入口にある歴代のゴジラから始まり、多様な作家の解釈を通り、最後に映像を見ることで「自分にとってゴジラとは何か」へ思いを巡らせる構成になっています。

ジオラマは全体の迫力だけでなく、建物、光、煙、ゴジラとの距離感など、特撮美術の細部まで見たいところです。ここまでの展示で見てきた「破壊」「都市」「記憶」というテーマが、立体的な風景へ集約されます。

特設ショップ

ゴジラ・ストア

ゴジラ・ストア

展示室を出た後は、会場特設ショップにゴジラ・ストアが出張開店します。展覧会オリジナルグッズや、参加アーティストの作品をデザインへ落とし込んだ商品が販売されます。

限定ムービーモンスターシリーズのゴジラ(1954)雛型や、HAZEオリジナルTシャツなども販売予定です。ただし、商品は品切れや販売終了となる場合があります。

ショップ利用時の注意
ショップの入店締切は16時45分、買い物は17時までです。混雑状況によって入店締切が繰り上がる場合があります。
最終入館の16時30分に入ると、展示と買い物の両方を十分に楽しむ時間がほとんど残りません。グッズも見たい方は、閉館間際を避けてください。

ショップでは現金のほか、クレジットカード、電子マネー、コード決済が利用できます。ただし、PayPayは利用できません。

記者質問で見えた「ゴジラ・THE・アート展」のもう一つの狙い

ゴジラ・THE・アート展

記者向けの概要説明後には、東宝株式会社の宮崎豪さんへの質問時間が設けられました。

質問は、東京会場の来場者層、ゼネラルプロデューサー・養老孟司さんとの企画づくり、時代によって変化するゴジラ、現代アートで表現する意味へと広がりました。回答から見えてきたのは、この展覧会が長年のファンだけでなく、次の世代へゴジラをつなぐ試みでもあることです。

質問コーナーの要点

  • 東京会場では、長年のファンに加えて20代の男女も目立った
  • アートが、これまでゴジラに詳しくなかった人の入口になった
  • 企画の土台には、養老孟司さんの「ゴジラはオープンクエスチョン」という考えがある
  • ゴジラは、その時代に生きる人々の不安や感情を映す存在として変化していく
  • 現代アーティストの表現から得たものが、今後のゴジラ企画につながる可能性もある

東京会場では20代の来場者も目立った

「東京会場には、どのような人が来場したのか」という質問に対し、宮崎さんは、これまでゴジラを応援してきてくれたファンはもちろん、20代の男女など若い世代の来場も目立ったと説明しました。

特に印象的だったのは、これまでゴジラにあまり関心がなかった人も、現代アートと組み合わせた展覧会になったことで足を運んだ点です。

ゴジラと聞くと、昔からの特撮ファンが中心の催しを想像するかもしれません。しかし本展では、絵画、写真、彫刻、版画、映像など表現方法が幅広く、アーティストや現代美術をきっかけにゴジラへ出会うこともできます。

宮崎さんは、10代、20代、30代にもゴジラへ親しんでもらい、未来へ伝えていく循環が必要だと話しました。「ゴジラは少し古い」という先入観を越え、「このようなゴジラもあってよい」と感じてもらうことも、この企画の役割です。

養老孟司さんとの対話は「ゴジラとは何か」から始まった

ゼネラルプロデューサーを務める養老孟司さんとの企画づくりについても質問がありました。

企画メンバーは養老さんを訪ね、最初に「そもそもゴジラとは何なのか」というところから話し合ったそうです。ゴジラが日本に登場した当時の社会の空気や、現代におけるアートとは何かという話まで、対話は幅広く展開しました。

その中で宮崎さんの記憶に強く残ったのが、養老さんの「ゴジラはオープンクエスチョン」という言葉です。

ゴジラには、誰にでも共通する一つの答えがあるわけではありません。怪獣、災害、核の象徴、恐怖の対象、ヒーローなど、見る人や時代によって受け取り方が変わります。

答えを決めるのではなく、「ゴジラとは何か」を考え続けることが大切だという考えが、本展全体の土台になっています。

ゴジラは、その時代に生きる人々の心を映す

時代ごとに姿や意味を変えるゴジラについて、宮崎さんは「日本に生きる人々の心を映す鏡」のような存在だと捉えています。

1954年の第1作には、戦後社会が抱えていた記憶や不安が重なっています。

一方で2016年の『シン・ゴジラ』には、製作された時代を生きる人々の感情や集合的な無意識が反映されていると説明しました。

そのため、ゴジラが変化していくことは避けられません。ただし、その時代の人々が抱える気持ちを映し出すという軸は、これからも続いていくのではないかと宮崎さんは考えています。

未来の社会が現在とは大きく変われば、今の私たちには想像できないゴジラが生まれるかもしれません。それでも、未来を生きる人々の不安、憧れ、希望が映し込まれることが、ゴジラらしさにつながっていきます。

映画を飛び出すことで、現代の「ゴジラ観」が見えてくる

質問者からは、ゴジラの70年とは、作り手が生み出してきた姿だけでなく、それを受け取った人々のイメージや意識が重なってきた歴史ではないか、という意見も出ました。

宮崎さんも、本展は東宝にとって挑戦的な企画だと回答しました。これまでゴジラは主に映画や映像作品で描かれてきましたが、今回はその枠を飛び出し、絵画、写真、彫刻など異なる表現へ託されています。

アーティストの作品には、それぞれが現代を生きる中で抱いているゴジラへの印象や、個人的な記憶が表れます。会場を歩くと、同じゴジラをテーマにしていても、姿も意味もまったく異なることに気づくでしょう。

宮崎さんは、作品を通して現代の人々が持つ多様な「ゴジラ観」を感じ取れたと話しました。そこで得たものを東宝へ持ち帰り、今後の新しい企画につなげていくことにも期待を寄せています。

質問コーナーから分かった鑑賞のポイント

この展覧会では、「正しい見方」を探す必要はありません。作品を見て怖いと感じる人もいれば、美しい、懐かしい、悲しいと感じる人もいます。

長年のゴジラファンは、自分が知っている映画や時代との違いに注目すると、新しいゴジラ像に出会えます。ゴジラに詳しくない方は、形や色、素材、作品から受ける印象を入口にすると見やすくなります。

鑑賞後には、同行者と「自分にとってゴジラとは何だったか」を話してみてください。同じ作品を見ても答えが分かれること自体が、本展の面白さです。

質問コーナーのまとめ

記者との質疑応答からは、「ゴジラ・THE・アート展」が過去を振り返るだけの展覧会ではなく、次の時代のゴジラを考える場であることが伝わってきました。

若い世代や、これまでゴジラに詳しくなかった人にも入口を広げること。ゴジラを一つの意味へ固定せず、問いとして残すこと。その時代を生きる人々の感情を映しながら、新しい表現へつなげていくことが、この企画の大きな狙いです。

展示を見る際は、作家が示した答えだけでなく、自分の中にどのようなゴジラが立ち上がったのかにも注目してみましょう。

ゴジラ・THE・アート展 神戸のまとめ

ゴジラアート

「ゴジラ・THE・アート展」は、完成したゴジラ像を教えてくれる展覧会ではありません。作家ごとに異なるゴジラを見ながら、自分の記憶や価値観の中にいるゴジラを探す展覧会です。

第一章では戦後日本が集めてきた記憶、第二章では複製されるイメージ、第三章では破壊と再生の都市、第四章では見る側の受け取り方へと問いが進みます。その後にPARCO企画、ジオラマ、特別映像を見ることで、入口とは違うゴジラ像が見えてくるはずです。

作品解説と映像までじっくり見たい方は、最終入館時刻ぎりぎりを避けましょう。ショップも利用するなら、16時45分の入店締切より十分前に展示を見終えられる時間帯での来館が安心です。