【大阪】シティーハンター大原画展レポート|見どころ・所要時間・チケット・平子祐希さん登壇
400点を超える直筆原画と名場面の再現展示を現地取材。写真映えスポットや所要時間、撮影ルール、平子祐希さんの熱いトークまで来場前に知りたい情報をまとめました。
この記事で分かること
- シティーハンター大原画展 大阪会場の見どころと展示内容
- 所要時間や撮影ルール チケットなど来場前のポイント
- 平子祐希さんが語った作品愛と注目した展示の魅力
2026年7月11日(土)から大阪・なんばパークスミュージアムで始まる「シティーハンター大原画展~FOREVER, CITY HUNTER!!~」を、開幕前日のメディア内覧会で取材しました。会場には400点を超える直筆原画が並び、獠と香の出会いから、互いをかけがえのないパートナーとして認め合うまでを全7章でたどります。100tハンマー、新宿駅東口の伝言板、地下射撃場、喫茶キャッツアイなど、写真を撮りたくなる再現展示も充実しています。
この記事では、大阪会場で実際に見た展示の流れ、写真撮影の注意点、所要時間の考え方に加え、アルコ&ピース・平子祐希さんが約19分にわたって語った『シティーハンター』への思いを詳しく紹介します。

開幕前日の内覧会に登壇したアルコ&ピースの平子祐希さん。喫茶キャッツアイの等身大展示前で撮影しました。
©北条司/コアミックス 1985
開催期間は2026年7月11日(土)から8月23日(日)まで。休館日は8月17日(月)です。
会場はなんばパークス7階の「なんばパークスミュージアム」。開場は11時、最終入場は17時30分、閉場は18時です。
シティーハンター大原画展 大阪会場を取材して分かった見どころ
大阪会場は、原画を額に入れて並べるだけの展覧会ではありません。
壁面の色、原作のコマを拡大したグラフィック、雨音、映像、音楽、等身大の再現展示を組み合わせ、来場者が『シティーハンター』の物語を歩いて追体験できる構成です。

入口で来場者を迎える、槇村香を象徴する100tハンマー。
入口で目に入るのは、香の100tハンマーです。大きさだけでもインパクトがありますが、ここは入場前後に写真を撮る人が集まりやすい場所になりそうです。
混雑している時は、入口で長く立ち止まらず、展示を見終えてから撮影する選択肢も考えておくと動きやすいでしょう。
「XYZ」から始まる、新宿の夜へ入っていく導入

新宿の夜景を思わせる通路の先に、依頼の始まりを象徴する伝言板があります。
青と紫を基調にした通路を進むと、新宿駅東口の伝言板を思わせる空間が現れます。
伝言板に「XYZ」と書く。それは『シティーハンター』へ後がない依頼を届ける、物語の始まりを象徴する合図です。
会場に入った直後から写真を撮りたくなりますが、この先にも撮影スポットは続きます。スマートフォンの充電と空き容量は、来場前に確認しておきたいところです。

新宿の夜景を背に、獠と香の間へ入って撮影できる大型ビジュアルです。
400点超の直筆原画を、全7章で追体験
展示は全7章構成です。
獠と香の運命的な出会い、槇村との物語、仲間や依頼人との信頼、コミカルな日常、ハードボイルドな戦い、そして獠と香の絆へと進んでいきます。

獠と香、そして槇村秀幸へつながる「運命の出会い」から物語が始まります。
最初の章では、獠と香がなぜ行動を共にするようになったのかを、槇村秀幸との関係も含めて振り返ります。

章ごとに原画と大型ビジュアルを組み合わせ、物語の流れを伝えています。
原画の横には場面を象徴する人物やせりふが大きく配置され、原作未読でも章の中心が分かりやすくなっています。

壁の色やグラフィックが切り替わり、次の章へ進んだことが視覚的に分かります。
原稿を近くで見ると、印刷されたコミックスでは気付きにくい情報が見えてきます。
黒く塗られた部分に残る筆やペンの動き、貼り込まれたせりふ、修正の痕跡、トーンを削った細かな表現。完成した絵だけでなく、漫画が作られた時間まで見えてくるのが原画展の魅力です。

原画の近くに人物の大型ビジュアルがあり、各エピソードの空気をつかみやすい展示です。
大型ビジュアルから原画へ視線を移すと、印刷された絵では見落としやすい線の強弱や修正跡へ自然に注目できます。

人物の表情を大きく見せる壁面と、直筆原画を同時に鑑賞できます。
表情を大きく見せる演出の横で原画を見ると、目元や口元のわずかな線が人物の感情を作っていることが分かります。

原画が通路の先まで続き、400点超という展示量を実感します。
展示量が多いため、すべてのせりふを読みながら進むと滞在時間は長くなります。好きな人物やエピソードを優先する見方も考えておきましょう。

通路を曲がるたびに新しい原画が現れ、章ごとに鑑賞のテンポが変わります。
平子祐希さんも、原画を初めて見た感想として「この画が持つ、ある種の圧は、生でこの距離で見ないと分からない」と話していました。
原稿上のベタ塗りに残る筋を見ながら、北条司さんのアシスタント経験がある井上雄彦さんが担当した部分かもしれない、と想像が膨らんだそうです。これは平子さんの想像ですが、制作現場へ思いを巡らせられるのも、生原稿を前にする楽しさでしょう。
獠と香だけではない。仲間と依頼人の存在感
『シティーハンター』は、獠と香の物語であると同時に、彼らと関わる仲間や依頼人の物語でもあります。

野上冴子を大きく描いた壁面。原画と一緒に人物の存在感を楽しめます。
野上冴子をはじめ、物語を彩る人物たちの原画も豊富です。

野上冴子の表情や立ち姿を、複数の原画で振り返れます。
冴子は獠の腕を信頼しながら、時には危険な依頼へ巻き込む存在です。原画では、強さだけでなく大人の余裕を感じさせる表情にも注目できます。

人物ごとに原画と大型ビジュアルが並び、登場回を思い出しながら進めます。
依頼人や仲間は、一つの事件を動かすだけでなく、獠や香の考え方を映す役割も担っています。

野上麗香の原画展示。冴子とは異なる魅力や獠との関わりを振り返れます。
人物ごとの展示を比べると、同じ姉妹でも冴子と麗香の雰囲気が線や衣装で描き分けられていることが分かります。

仲間や依頼人として登場した女性たちが、通路を彩っています。
野上冴子、海坊主、美樹、野上麗香、麻生かすみなど、作品を彩ってきた人物を原画と大型ビジュアルで振り返れます。
連載当時に読んでいた人は、「この人物が登場した回を覚えている」と記憶をたどる時間が増えるはずです。
アニメや実写映画から作品を知った人は、原作にこれほど多彩な人物とエピソードがあることを知る入口になります。
銃撃戦の緊張感と、獠のプロとしての顔

獠と海坊主が互いの腕と覚悟をぶつけ合う決戦を、原画と立体的な空間演出で表現しています。
この一角で描かれているのは、冴羽獠と海坊主の決戦です。長年の因縁を持つ二人が、互いを一流のプロとして認めながら命を懸けて対峙する、緊張感の高いエピソードです。
普段は女性に目がなく、香のハンマーで吹き飛ばされる獠。しかし依頼を受け、銃を構えた瞬間には一流のスイーパーへ変わります。
この振れ幅が『シティーハンター』の魅力です。会場ではコミカルな原画とシリアスな原画を近い距離で見比べられるため、獠の二面性がよりはっきり伝わってきます。

冴羽獠の愛銃「コルトパイソン .357マグナム 4インチ」。弾丸とともに展示されています。
獠が使う銃は「コルトパイソン .357マグナム 4インチ」です。獠の射撃技術とプロとしての象徴であり、作品を代表するアイテムの一つです。

槇村香が持つ「コルト・ローマンMK-III(2インチ)」。兄・槇村秀幸の形見です。
香が持つのは、兄・槇村秀幸の形見である「コルト・ローマンMK-III(2インチ)」です。
この銃は、香が狙った相手へ弾を当てないよう、獠が「照準器」に細工しています。危険な世界で自分の隣に立つ香へ銃を持たせながらも、人を撃たせたくない。銃の細工からも、獠が香を大切にしていることが伝わります。
カラー原画は、北条司さんの色使いまで見たい

コミックスや雑誌で見覚えのあるカラーイラスト
モノクロ原稿の線やトーンだけでなく、カラーイラストも見どころです。
肌、服、生地の光沢、夜の街の空気。北条司さんが描く人物の立体感や、1980年代から1990年代の都会的なムードを、印刷物とは違う距離で確認できます。
原画の前では、絵全体を一度見てから、表情、手、服、背景へ視線を移すと、描き込みの多さを実感しやすいです。

色彩や衣装、人物同士の距離まで見比べられるカラー原画の展示です。
後半は獠と香の関係が深まり、名場面の重みが増していく
展示を進むほど、獠と香の距離が変わっていくことが分かります。
最初は兄・槇村の後を継ぐように獠のパートナーとなった香が、やがて獠にとって代わりのいない存在になっていく。その変化を、名場面と名台詞を通してたどります。

「俺たちがシティーハンター」と語る二人の姿が、後半展示への入口になっています。

ここからは、事件ごとの見どころだけでなく、獠と香が互いをどう見ているのかが展示の中心になっていきます。

獠と香の関係に焦点を当てた原画が、章の流れに沿って並びます。
原作を最後まで読んだ人ほど、一つの原画の前で過ごす時間が長くなるでしょう。
先の展開を知っているからこそ、初期の何気ない会話にも別の意味が見えてきます。逆に原作未読でも、展示の順番に沿って進むことで、二人の関係がどう変化したかをつかみやすい構成です。

物語後半の原画がまとまり、二人を支える仲間たちとの関係も振り返れます。
ガラス越しの名場面は、平子祐希さんも「自分は入れない」

原作の一場面を透明パネルで立体的に見せ、場面の中へ入り込むような演出です。
平子さんが「絶対に見てほしい展示」として挙げたのが、獠と香のガラス越しの場面を再現したフォトスポットです。
来場者が間に入って写真を撮れる作りですが、原作ファンの平子さんは、二人だけの世界を壊したくないという気持ちから「僕はあそこは無理です。自分が入って撮れない」と話していました。
まずは人物を入れず、展示だけを撮る。その後で自分も入って撮る。この順番なら、ファン心理と記念撮影の両方を満たしやすそうです。

物語を彩った人物たちが集まるエピローグ。展示を振り返る終盤の一角です。
仲間や依頼人との出会いを振り返った後、展示は獠と香の物語を締めくくる空間へつながります。

獠と香の物語を象徴する幕を抜け、展覧会は終盤へ進みます。
特別映像と「Get Wild」は、内容を知らずに体験してほしい
展示の終盤には、映像と音楽で『シティーハンター』の魅力を振り返るコーナーがあります。
平子さんは、ある場面と「Get Wild」が重なる演出について、ファンなら思わず床に突っ伏して涙を流すかもしれないほど、と熱く紹介しました。
具体的な場面は記事では伏せます。原作やアニメで積み重ねてきた記憶と音楽が重なる瞬間を、会場で体験してください。
写真を撮るなら外せないフォトスポット
原画をじっくり見る時間と、写真を撮る時間は分けて考えた方が安心です。
特に2人以上で来場する場合は、撮る人と写る人を交代するため、1か所ごとの滞在時間が長くなります。後ろに待っている人がいる時は、構図を先に決めてから撮影するとスムーズです。
冴羽アパート地下射撃場と「最後の射撃レッスン」

冴羽アパートの地下射撃場を再現したフォトスポット。ターゲットと獠、香を一緒に撮影できます。
獠と香が射撃訓練を行う地下射撃場を、奥行きのある空間で再現しています。

弾痕が残るターゲット越しに、獠と香のビジュアルが見える構成です。
ターゲットや照明まで含めて撮ると、場面の中へ入り込んだような写真になります。

撮影位置を変えると、ターゲットの向こうに立つ獠と香を一枚へ収められます。
全身を入れる場合は、撮影者が少し下がる必要があります。後ろに待っている人がいる時は、縦位置か横位置かを先に決めておくとスムーズです。

獠が香へ銃の構え方を教える「最後の射撃レッスン」を再現したフォトスポットです。
cityhunterten53.jpgとcityhunterten54.jpgで再現されているのは、香への最後の射撃レッスンです。
獠を狙う最強の暗殺者ミック・エンジェルとの決闘を前に、獠は香へ「最後の弾」を託し、銃の撃ち方を教えます。戦いの緊張だけでなく、獠が香を信頼し、自分の命を預ける覚悟が伝わる象徴的な場面です。

獠の腕の中で香が銃を構える姿を大きく撮影できます。
人物を入れずに場面そのものを撮る方法と、自分が横へ立って一緒に撮る方法があります。原作の場面を残したい方は、先に展示だけを撮影しておくとよいでしょう。
喫茶キャッツアイ

海坊主、美樹、獠、香がそろう喫茶キャッツアイを、カウンターや棚まで再現しています。
海坊主が営む喫茶キャッツアイを、カウンターや棚、等身大の人物で再現しています。
獠の隣に座る構図、香と獠を一緒に収める構図、海坊主と美樹まで含める横長の構図など、撮り方を変えやすい場所です。
平子さんのトークイベントも、この喫茶キャッツアイの展示前で行われました。
新宿駅の伝言板と100tハンマー

「XYZ」の文字や来場記念のメッセージが残る伝言板。作品世界へ入る象徴的な撮影場所です。
入口付近の伝言板と100tハンマーは、『シティーハンター』を詳しく知らない同行者にも分かりやすい撮影スポットです。
入場直後に混雑していた場合は、戻れる範囲かを会場スタッフへ確認し、無理に立ち止まらない方がよいでしょう。一度退場すると再入場はできません。
会場内の撮影ルール
- 撮影できる機器は、携帯電話・スマートフォン・タブレットです
- デジタルカメラ、一眼レフ、ハンディカメラ、GoProは使えません
- 一部の展示物は撮影できません
- 作品だけの接写は避け、周囲の壁や展示空間も含めて撮影します
- フラッシュ、動画、録音、三脚、自撮り棒は使用できません
- ほかの来場者の通行を妨げないように撮影しましょう
アルコ&ピース平子祐希さんが語ったシティーハンター愛

冴羽獠を意識した赤いシャツ姿で登壇した、アルコ&ピースの平子祐希さん。
開幕前日の内覧会には、原作の大ファンであるアルコ&ピースの平子祐希さんが登壇しました。
冴羽獠を意識した赤いシャツ姿で登場しましたが、用意されたジャケットはサイズが合わなかったそうです。平子さんは「冴羽獠になれなかった海坊主みたいな雰囲気」と笑わせ、トークが始まりました。

ジャケットが合わなかった話も交えながら、作品愛に満ちたトークを約20分にわたり披露しました。
小学生の平子さんが、シティーハンターへ引き込まれたきっかけ
平子さんは、小学生の頃から『週刊少年ジャンプ』を読んでいました。
ただし最初から『シティーハンター』へ飛びついたわけではありません。劇画調の絵柄は子供が入りやすい雰囲気ではなく、同級生の間でも最初は少し距離があったと振り返ります。
流れを変えたのは、クラスで少し大人びた女子たちが「冴羽獠、かっこいい」と言い始めたことでした。女子の人気を追うように男子も読み始め、作品の新鮮さへ気付いていったそうです。
緊張感のある事件と、獠のとぼけた言動。命を懸けるプロの顔と、香に100tハンマーで制裁される日常。
どちらか一方ではなく、その振れ幅があったからこそ、当時の子供たちは作品へ一気にのめり込んだと話しました。
会場を見て「シティーハンターをめちゃくちゃ好きな人が作った」
内覧を終えた平子さんが最初に感じたのは、展示を作った人たちの作品愛でした。
原画だけでなく、ファンの記憶に残る場面を選び、「ここをちゃんと作ってくれるんだ」と思える再現展示が何か所もある。原作とアニメを読み込み、ファンの琴線に触れる場所を理解した人が作った会場だと感じたそうです。
想像していたより原画の数が多かったことにも驚いたといいます。
コミックスや雑誌、アニメで何度も見た絵でも、生の原稿は別物です。肉筆のせりふの上に印刷した文字を貼った跡、少しはみ出した部分、黒く塗った場所に残る筋まで見える。そこから制作当時の手の動きを想像できると語りました。

人物スケッチや制作過程を感じられる原画。平子さんも線やベタ塗りの跡へ注目していました。
平子さんが考える冴羽獠の魅力は「寅さん」と「プロ」の両立
平子さんが芸人を目指すきっかけになったのは、映画『男はつらいよ』の寅さんでした。
普段はトラブルメーカーで、女性に弱く、おっちょこちょい。それでも人情に厚く、決めるところでは決める。平子さんは、冴羽獠と寅さんに共通する魅力があると話します。
獠にはさらに、仕事を完遂するプロフェッショナルの格好よさがあります。
女性にだらしないように見えても、相手から距離を詰められると、照れながらすっと離れることがある。その振る舞いにも、平子さんは「男の美学」を感じているそうです。
好きなキャラクターは槇村香。ショートカットのヒロインが新鮮だった
平子さんが特に好きなキャラクターは、槇村香です。
当時の漫画でヒロインといえば、長い髪をなびかせる人物が多かった印象がある中、香はショートカットでスポーティー。男勝りに見えて、実は周囲の男性が放っておかないほど魅力的な女性として描かれます。
獠はその魅力へ素直に気付かない。読者は少し離れた位置から、二人の距離にやきもきする。
平子さんは子供の頃から香へ惹かれ、「ショートカット好きの新しい扉を開いた第一人者」と表現しました。
香がくせ毛を気にして髪を短くしているという設定にも、人間らしい魅力があると話します。単に強くて格好いいヒロインではなく、コンプレックスや不器用さを持っているからこそ、多くの読者が応援したくなるのでしょう。

喫茶キャッツアイで隣り合う香と獠。近いようで素直になれない二人の距離感も作品の魅力です。
好きなエピソードは、獠が香を女性として意識する回
最も印象に残っているエピソードとして挙げたのは、香の同級生でファッションデザイナーの北原絵梨子が登場し、香がモデルを頼まれる物語です。
平子さんは、この回が獠にとって、香の女性としての魅力へ気付いて動揺する初期の重要な描写だったのではないかと話しました。
読者が長く背中を押してきた二人の距離が、少し近づいたと感じられる回です。
さらに、獠が年中着ている重いロングコートの秘密にも触れられます。恋愛の変化だけでなく、長く読んできたファンが気になっていた謎も明かされるため、平子さんは「ファンの間でも神回と言われているのでは」と振り返りました。

透け感のある幕と大型ビジュアルで、いつもとは違う姿の香と獠がデートするエピソードを表現しています。
会場の透け感のある幕や大型ビジュアルは、このエピソードを立体的に見せる演出です。いつもの香とは違う姿で獠とデートする場面を通して、獠が香を一人の女性として意識し始める変化が伝わります。

幕の向こうにも原画が見え、展示を進むごとに二人の関係性の変化を知れる構成です。
二人の関係は一つの場面で急に変わるのではありません。展示を順番に進むことで、獠の戸惑い、香の不器用な思い、互いを必要とする気持ちが少しずつ積み重なる様子を追えます。
平子さんが選ぶ名台詞。親友・槇村への思いと復讐の決意
数ある名台詞の中から平子さんが選んだのは、親友の槇村を失った獠が、彼を抱きながら語る言葉でした。
一見すると、親友の槇村まで地獄へ行くことを前提にしているようで、少しツッコミたくなる言い回しです。
しかしその意味は、槇村を殺した敵を自分が倒し、すぐそちらへ送り込むという復讐の決意。これから始まる戦いの激しさ、獠の腕への自信、槇村を大切に思う気持ちが、一つの言葉に含まれていると平子さんは解説しました。
コミカルなやり取りの直後でも、こうした男臭いハードボイルドへ一気に切り替わる。その落差も『シティーハンター』らしさです。
原作ファンだからこそ、ガラス越しの二人の間には入れない
平子さんが会場の特設展示で最も熱く語ったのが、ガラス越しの獠と香を再現した場所です。
来場者も場面へ入って撮影できますが、原作を最後まで読んだファンとしては、二人だけの世界を守りたい。自分が写真へ入った瞬間に、場面の意味が壊れてしまうように感じると話しました。
司会から端に入る案を出されても「絶対駄目です。全部壊れます」と即答。
その強い反応からも、この場面がファンにとってどれほど大切かが伝わりました。
平子さんが「自分は二人の間へ入れない」と語った、ガラス越しの名場面です。
原作を知らない人は、展覧会から入る楽しみ方もある
司会が作品にそれほど詳しくないと話すと、平子さんは「これから知れる喜びがある」と答えました。
展示で見た原画を覚えておき、その後に原作を読み、「あの原画はこの場面だった」と答え合わせをする。完成した物語を知ってから原画を見るのとは逆の順番でも楽しめます。
平子さん自身は、一度記憶を全部なくして、もう一度最初から作品を読みたいほどだそうです。
会場には原作の歴史だけでなく、都会への憧れや1980年代のシティーポップに通じる空気があります。『シティーハンター』という名前も、「シティ」と「ハンター」という格好いい言葉を組み合わせたもの。そこへ「Get」と「Wild」が重なり、当時の平子少年は都会的な格好よさに震えたと振り返りました。

展示終盤の特別映像では、名場面と音楽が重なり、作品の記憶を一気によみがえらせます。
「大原画展」の“大”にふさわしいボリューム
トークの最後、平子さんは「大原画展」の“大”にふさわしい規模と内容だと強調しました。
原作ファンなら、細部まで見始めると「8時間くらい出られないのでは」と冗談を交えるほど、見る要素が多い会場です。
一方で、名前は知っているけれど作品を見たことがない人も楽しめます。原画展をきっかけに原作へ戻り、展示で見た場面を探す楽しみ方もできます。

平子祐希さんのトークイベントと展示映像は、下の動画で視聴できます。
↑画像を2回タップすると動画再生します
上の動画では、平子祐希さんのトークと大阪会場の展示映像を見られます。来場前に雰囲気を知りたい方は、音声を出せる環境でご覧ください。
シティーハンター大原画展の所要時間は何分?
所要時間は公式には発表されていません。
400点を超える原画、全7章、複数のフォトスポット、特別映像があり、音声ガイドは22トラック・約23分です。展示量から考えると、短時間で主要展示を見る場合と、原画を読み込む場合で大きく変わります。
編集部が考える所要時間の目安
- 主要展示とフォトスポットを中心に見る:60~90分
- キャプションや原画を丁寧に見る:90~120分
- 原作ファンが音声ガイドと撮影も楽しむ:2~3時間以上
※公式発表ではなく、展示量をもとにした編集部の目安です。混雑状況や鑑賞ペースで変わります。
写真を多く撮る方、友達や家族と交代で撮る方は、さらに余裕を持った方が安心です。
最終入場は17時30分ですが、閉場は18時です。じっくり見たい方が17時30分に入ると時間が足りません。遅くとも16時台までの入場を目安に考えたいところです。
音声ガイドは神谷明さん、伊倉一恵さん、玄田哲章さん
音声ガイドは、神谷明さん、伊倉一恵さん、玄田哲章さんの3人によるナレーションです。
全22トラックで約23分。レンタル料金は1人1台1,000円で、支払いは現金のみです。
原作やアニメへの思い入れが強い方は、声と一緒に展示をたどることで没入感が増すでしょう。キャッシュレス決済だけで来場すると利用できないため、音声ガイドを予定している方は現金を用意してください。
チケットと入場時間で迷いやすい点
大阪会場は、一部の時間帯が日時指定制です。
7月11日(土)は終日、7月12日(日)から8月23日(日)までは11時から12時の入場が日時指定券の対象です。12時から17時30分の入場には期間内有効券が設定されています。
- 一般:前売2,300円、当日2,500円
- 小・中学生:前売900円、当日1,100円
- 未就学児:保護者同伴で無料
- 購入後の払い戻し、日時変更はできません
- 有料入場者には全7種からランダムでステッカー1枚を配布予定です
11時入場の方は、なんばパークス自体が11時に営業を開始する点に注意してください。公式案内では、11時入場回のチケットを持つ方は11時10分までに会場前へ来るよう案内されています。
それ以外の日時指定券は、入場時間の10分前が集合目安です。早く到着しすぎて会場付近で待つことは、周辺店舗の迷惑になるため避けましょう。
展示会場と物販会場は別。先に展示を見る
物販会場は、同じ7階のパークスホールです。
利用には当日入場したチケットが必要で、展示会場を見た後に物販会場へ進みます。展示会場も物販会場も、一度退場すると再入場できません。
長時間鑑賞する方は、入場前にトイレを済ませておくと安心です。グッズを買う予定がある方は、展示時間に加えて物販を見る時間も確保してください。
なんばパークスミュージアムへのアクセス
会場は大阪市浪速区難波中2-10-70、なんばパークス7階です。
南海電鉄「なんば駅」からは直結です。地下鉄御堂筋線「なんば駅」からは徒歩約7分、地下鉄千日前線「なんば駅」、阪神・近鉄の「大阪難波駅」からは徒歩約10分が目安です。
地下鉄から来る場合は、駅名が同じ「なんば」でも出口によって移動時間が変わります。なんばパークス、南海なんば駅方面の案内を見ながら進みましょう。
7階には展覧会場だけでなく、期間限定コラボカフェ「#702 CAFE&DINER」もあります。コラボカフェは事前予約優先制のため、同じ日に利用したい場合は先に予約状況を確認してください。
誰に向いている展覧会?
最も満足しやすいのは、原作の名場面をもう一度たどりたいファンです。
一方で、アニメの「Get Wild」が好きな人、Netflixの実写映画から入った人、北条司さんの絵を近くで見たい人にも向いています。全7章で物語の流れを追えるため、原作未読でも置いていかれにくい展示です。
友達同士やカップルなら、地下射撃場、ガラス越しの場面、喫茶キャッツアイで写真を撮る時間も楽しめます。
小さな子供連れは、400点超の原画をすべて丁寧に見ると長時間になります。フォトスポットと好きな人物の展示を優先し、無理に全原画を読もうとしない回り方が現実的です。
シティーハンター大原画展 大阪会場のFAQ
シティーハンター大原画展は予約なしでも入れますか?
時間帯によって異なります。7月11日は終日、7月12日以降は11時から12時が日時指定制です。空きがある場合は当日券が販売されますが、定員に達すると販売されないため、行く日が決まっている方は事前購入が安心です。
会場内は写真撮影できますか?
スマートフォン、携帯電話、タブレットで撮影できますが、一部は撮影禁止です。作品だけの接写、動画、録音、フラッシュ、デジタルカメラ、自撮り棒、三脚は使用できません。会場の表示とスタッフの案内を確認してください。
シティーハンターを詳しく知らなくても楽しめますか?
楽しめます。全7章で獠と香の関係を追えるほか、フォトスポットや特別映像があり、物語を知らない人も世界観へ入りやすい構成です。鑑賞後に原作を読み、展示で見た場面を探す楽しみ方もできます。
所要時間はどれくらい見ておけばよいですか?
主要展示を見るなら60~90分、原画やキャプションまで丁寧に見るなら90~120分が編集部目安です。原作ファンが音声ガイドと写真撮影を楽しむ場合は、2~3時間以上を見込むと焦らず回れます。
音声ガイドはキャッシュレス決済できますか?
音声ガイドの料金は1,000円で、支払いは現金のみです。利用予定の方は、会場へ入る前に現金を用意しておきましょう。
シティーハンターの原画を「生で見る」価値が詰まった大阪会場
シティーハンター大原画展の大阪会場は、400点を超える原画の量だけでなく、物語へ入り込むための空間演出が印象に残る展覧会です。
獠と香の出会い、槇村との別れ、仲間や依頼人との時間、二人の距離が少しずつ変わる名場面。それらを順番に見ていくことで、『シティーハンター』がハードボイルドとコメディだけではなく、人と人との信頼を描いた作品であることを改めて感じられます。
平子祐希さんが話したように、原作ファンは細部を読み込み、初めての人は展示から物語へ入ることができます。
写真撮影だけで急いで通り過ぎず、原稿に残る線、修正、色、文字にも目を向けてみてください。コミックスで知っている一コマが、目の前で描かれた「作品」へ変わる瞬間を味わえるはずです。
【プレゼント】シティーハンター大原画展~FOREVER, CITY HUNTER!!~【ペア招待券 ペア2組4名様】

