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【落合陽一氏に直接聞いた】null²は横浜でどう進化する?「null²ⁿ」と「null⁴」の全貌と混雑対策

null2n、null4 落合陽一さん

大阪・関西万博で人々を魅了したnull²は、横浜で次の姿へ。落合陽一さん本人に、新たな体験と気になる混雑対策を聞きました。

この記事で分かること

  • null²からnull²ⁿへ進化する体験と新しい空間の特徴
  • GREEN×EXPO 2027のnull⁴で予定されている楽しみ方
  • 4種類ほどの入場方法や来場者を分散させる混雑対策の構想

大阪・関西万博で大きな注目を集めた、落合陽一氏がプロデュースするシグネチャーパビリオン「null²(ヌルヌル)」。

その思想を受け継ぎ、GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)では「null⁴(テトラヌル)」として、新たな展開を迎えます。
そして今年10月14日には横浜みなとみらいでは「null²ⁿ(ヌルヌルネクサス)」がOPENします。

今回、落合陽一氏に直接質問できる機会があり、万博でnull²を体験した人にそれぞれ「どんな進化を感じてほしいのか」、そして多くの人が気になるであろう「混雑をどのようにさばくのか」という2つの質問を伺いました。

null²からnull²ⁿへ。一番感じてほしい「進化」とは?

私がまず質問したのは、
「大阪・関西万博のnull²を体験した方がnull²nを訪れたとき、どんな進化を一番感じてほしいですか?」
というもの。

null2

null2(ヌルヌル)

落合氏が最初に挙げたのが、空間そのものの大きさです。
null²nは、null²と比べて約5倍の面積があり、これまで以上に長く滞在できる場所になるといいます。
しかし、進化するのは単純な「広さ」だけではありません。

null²ⁿ(ヌルヌルネクサス)

null²ⁿ(ヌルヌルネクサス)

ミラールームの構成もnull²の時と変わっているので、視覚的にも聴覚的にもかなり楽しめるように進化しているとのことでした。
特に印象的だったのが、視覚だけに頼らず楽しめる体験を目指しているという話でした。
大阪・関西万博のnull²には視覚障害のある人も訪れたものの、ミラールームは音の反射率が高く、耳だけでは空間や体験を把握しづらい部分があったといいます。

その経験を踏まえ、null²ⁿでは音だけじっくりで、視覚がない部屋というものを作っているようで、「音だけでも楽しめる、視覚に頼らない部屋」というものを、進化として楽しんでいただきたいとのことでした。

目が見える人には視覚的な面白さがあり、目が見えない人にも今回はしっかりと楽しめる。
より多くの人が体験できる「シアター」として進化させようとしていることが、今回の話から伝わってきました。
そしてこの情報は今回初めての情報でしたので、ワクワクがさらに強まりました。

「生命感」と自然の中で楽しむ新しいnull⁴(テトラヌル)

null4 テトラヌル

null⁴では、屋内だけでなく屋外での過ごし方も大きなポイントになりそうです。

落合氏は、屋外に設置される「null⁴」について、「生き物感」や「生命感」を感じられるものとしてつくっていると説明されました。
自然の中に不思議な存在が現れたような、「なんだこれは?」と思わせる構成を目指しているそうです。

昼間は炎天下になることも予想されますが、null⁴が建っている里山エリアは比較的涼しく、風を感じながらnull⁴を眺めることができます。
近くでビールを買ったり、子どもならジュースやタピオカなどを手にしたりして、飲みながらのんびり過ごすというような、そんな想定をされているとのことです。

さらに夜になるとライトアップされ、ライブなども行われる予定だといいます。
大阪・関西万博のnull²が「パビリオンの中に入って体験する」という印象が強かったのに対し、null⁴では、公園のような屋外空間そのものを含めて楽しむ場所へと広がっていきそうです。

全員が同じ体験をするわけではない?気になる「混雑対策」

落合陽一氏

そして、もう一つ私が聞きたかったのが混雑についてです。
大阪・関西万博では、人気パビリオンに多くの人が集中し、「入りたくても入れない」という経験をした人も多かったはず。

そこで、
「横浜のGREEN×EXPO 2027では、多くの来場者が予想されますが、混雑をどう捌くのでしょうか?」
と尋ねました。

null⁴(テトラヌル)

落合氏の話を聞いて見えてきたのは、全員を一つの体験に集中させるのではなく、複数の体験方法に人を分散させるという考え方です。
null⁴では4棟を巡るツアー形式の体験が想定されており、アテンダントの案内で4棟すべてを回れる人について、落合氏は大阪・関西万博でレアとされていた『未来の森』に相当するくらいの「幸運」と表現していました。

そういうツアーがあるということが、楽しみであるというと同時に、そのような幸運な人に選ばれるためには、抽選なのか、何か突発的な何かシステムなのか、どのような形式をとられるのか、今後の発表が気になるところです。

一方、通常の来場者については、第3棟をフリー入場にする設計を考えているとのこと。
さらに敷地内にも自由に入ることができるため、屋内展示だけでなく、屋外で映像を見たり、null⁴を眺めたりと、さまざまな楽しみ方ができます。

面積の広さから考えると、落合氏は「null²の15倍ぐらい人は捌けるはず」と話し、「雰囲気 会期中で500万人ぐらいいけるとは思ってる」とも語っていました。

入場方法を「4種類程度」に分ける構想も

「null⁴(テトラヌル)」はなぜ“4棟”なのか?

さらに興味深かったのが、入場方法そのものを複数用意する構想です。

落合氏は、ツアーなどの入場形式を「4つぐらい」に分けようと考えていると説明。

整理券のような形で入る人、ツアー形式で入る人、通常入園の方など、異なる方法で来場者を受け入れるアイデアを話していました。
大阪・関西万博でも、パビリオンへ向かって走る来場者の姿がたびたび話題になりました。

落合氏もこの点について触れ、「走ってくる人をどうするか問題」と話しながら、そうした来場者も含めて、うまく分散できる仕組みを考えているようです。

null⁴の前に広がる巨大な空間も活用?

混雑対策でもう一つ大きなポイントになりそうなのが、会場の「余白」です。
落合氏によると、null⁴が設置される場所の前には非常に広い空間があり、周囲にほとんど建物がないようなエリアになっているとのこと。
例えるならば、シグネチャーエリアにnull⁴のみが建っている状況だそう。

その大きなエリアを利用して、そこを活用して来場者が楽しめることを考えているそうです。
いのちの未来の前にあった、霧が出てきたあの大きなスペースくらいのサイズは、null⁴前にあるようですので、割と色んなことができるので、色々計画したいとのことでした。

大勢の人が楽しめる大規模な企画なども構想しているようで、屋内の展示だけに人を集中させるのではなく、広大な屋外空間そのものをコンテンツとして活用することも考えられています。

また、GREEN×EXPO 2027の開催期間中にはnull²ⁿ側の展開も変化していく可能性があるそうで、仮に建物内に入れなかったとしても「null²ⁿの方にお越しいただければ特別モードとかにしている予定ですので、そちらを体験していただけたら楽しめるのでは。」と落合氏。

そうなるとnull²ⁿは一度の来場だけではなく、時期を変えて訪れる楽しみも生まれるかもしれません。

null⁴は「パビリオン」よりも公園に近い?

null⁴(テトラヌル)

今回の話を聞いて私が特に印象に残ったのは、null⁴が大阪・関西万博のnull²を単純に大型化した施設ではないということです。

4棟すべてを巡る特別なツアー体験がある一方、自由に入れる場所があり、屋外からでもnull⁴を楽しめ、昼と夜でも違った表情を見せる。

建物の中に重厚な展示がぎっしり並んでいる施設というよりも、広い場所の中を歩きながら、それぞれが好きな方法で楽しむ場所。
落合氏自身も、そのイメージについて大阪・関西万博のモナコパビリオンのような感覚が近いと話していました。

大阪・関西万博のnull²を体験した人にとっても、まったく違った体験になりそうなnull⁴。
「入れるか、入れないか」だけではなく、その場所でどう過ごすか。

大阪・関西万博で生まれたnull²が横浜でどのような空間へ進化するのか、GREEN×EXPO 2027で実際に体験できる日がますます楽しみになりました。