【世界縁日2026】中之島で世界の食と文化を満喫!引地耕太さんに聞く万博の続き
万博の熱気は、閉幕しても終わらない。中之島の世界縁日で、引地耕太さんにファンの二次創作から生まれた屋台や、「またね」に込めた思いを聞きました。
この記事で分かること
- 引地耕太さんが「世界縁日」に込めた、万博の“その先”への思い
- ファンの二次創作から生まれた唐揚げ店「引鶏(HI-CHICKEN)」のエピソード
- 世界の食や文化、やぐらステージなど会場の楽しみ方
大阪・関西万博 閉幕1周年を迎えて、寂しさを感じている人も多いのではないでしょうか。
そんな人に訪れてほしいのが、大阪・中之島公園で開催中の「世界縁日」です。
私も万博ロスを超え、アフター万博ロスにならないか心配しています。

世界各国の食やグッズ、縁日遊び、音楽や踊りを楽しめるこのお祭り。会場を案内してくれたのは、主催する一般社団法人COMMONsの代表理事で、万博のデザインシステムなどを手がけたクリエイティブディレクター・引地耕太さんです。

取材では、世界縁日の見どころだけでなく、ファンの遊び心から生まれた唐揚げ店の話や、万博の“またね”を形にするまでの思いも聞きました。
世界縁日は、食べるだけではない「文化のお祭り」

「世界縁日」は、万博閉幕から1年を迎える時期に開催される「COMMONs 2026」のプログラムのひとつ。会場の中之島公園には、世界各国にちなんだ飲食・物販の屋台や、大阪・関西のキッチンカーが並びます。
引地さんが最初に見せてくれたのは、会場中央にある「やぐらステージ」。祭りといえば、やぐらや盆踊り。世界縁日の構想を始めたとき、まず実現したいと思ったものだったそうです。
「食やグッズだけを売るフードフェスではなく、そこに文化がちゃんと入っていくものをやりたいと思いました」
ステージでは、音楽や琉球の踊り、和太鼓とブレイキンの融合、盆踊り、お笑いなどを予定。ご飯を食べたり、お酒を飲んだりしながら、さまざまな文化に触れられる場になっています。
ファンの二次創作から唐揚げ店「引鶏」が誕生

会場で注目したい屋台のひとつが、唐揚げ店「引鶏(HI-CHICKEN)」です。引地さんの名前を思わせる店名ですが、最初から出店を計画していたわけではありません。
きっかけは、引地さんがSNSに投稿した「公民館に集まって唐揚げを食べるくらいのお祭りがしたい」というアイデア。投稿を見た人たちが、引地さんをモチーフにした二次創作を描き始めました。その後、イベント会社の紹介を通じて唐揚げ店の出店が実現したといいます。
「最初は、そんなのやらないよって言ったんですけど、実際に実現してしまった」
何気ない投稿からファンの創作が広がり、それが本物のお店になって祭りに登場する。引鶏は、世界縁日を象徴するような存在です。
メニューは塩レモン、明太、醤油の3種類。レモンサワー好きの引地さんにちなんだ味や、福岡に住んでいることから考えられた味もあるそうです。

会場には、ほかにもクラフトビール、手ぬぐい、射的や輪投げなど、縁日らしい楽しみがあります。引地さんは「ぜひ楽しんでもらいたい」と笑顔で話してくれました。
「誰かの席も開いている」みんなでつくる無料の場
世界縁日は、基本的に入場無料です。飲食や物販は有料ですが、会場に入って祭りの雰囲気を楽しむことができます。
この場を支えているのは、クラウドファンディングで支援した人たちや、会場設備を提供した企業など、個人・企業・行政の協力です。
引地さんは、協力者がそれぞれできることを持ち寄る仕組みを「コモンズ的な思想」と説明します。支援者向けの席も、自分の席を確保するだけでなく、誰かが参加できる席を開くことにつながっているそうです。
「みんなで少しずつ出し合うこと。これがコモンズ的な思想です」
世界縁日は、訪れた人が楽しむ場所であると同時に、誰かの「参加してほしい」という思いが集まって開かれている場所でもあります。

縁日の景色に、世界の文化が混ざり合う

日本の縁日に、世界各国の食や文化が並ぶのも世界縁日の魅力です。引地さんは、縁日という日本らしい場に世界が混じり合うことに、可能性を感じていると話します。
「縁日なのに、世界各国のカオスな文化が混じり合っている。そういう縁日は、あるようで意外とないんじゃないかなと思います」
万博で各国の料理を食べたり、文化に触れたりした楽しさを、中之島でも味わってほしい。屋台を見て回り、気になったものを食べ、ステージを楽しむ。そんな過ごし方そのものが、世界と縁をつなぐ体験になります。
「ありがとう。またね。」万博の続きをつくる

引地さんが世界縁日に込めた思いを語るなかで、印象に残ったのが「またね」という言葉です。
引地さんは1年前、江之子島の「enoco」で「万博デザイン展」を開催しました。多くの人が訪れ、会場に入りきれなかった人もいたそうです。見られなかった人に謝った経験は、引地さんの心に残っていました。
そこで掲げた言葉が、「ありがとう。またね。」。その「またね」の約束を実際の場として形にしようと、世界縁日を含む「COMMONs 2026」をつくりました。
万博で生まれた出会いや文化を、閉幕とともに終わらせず、育てて次につなげる。引地さんは、街の中で新しい創作や交流が生まれる仕組みをつくりたいと考えています。
「万博は終わりじゃなくて、まだ続いているんだっていうことを感じて楽しんでほしい」
万博を訪れた人にとって、世界縁日は思い出を振り返る場所であり、そこで生まれた縁が次の何かに育っていく様子に出会える場所でもあります。引地さんやファンのアイデアが、街の中でどんな形に広がっていくのか。会場を歩きながら、その“続き”を探してみてはいかがでしょうか。

世界縁日の開催情報
- 開催日:2026年10月10日(土)~12日(月・祝)
- 会場:中之島公園
- 開催時間:10月11日(日)・12日(月・祝)12:00~21:00
- 入場料:無料(飲食・物販は有料)
- アクセス:京阪中之島線「なにわ橋駅」1番出口から徒歩約1分/大阪メトロ御堂筋線・京阪本線「淀屋橋駅」1番出口から徒歩約5分
ステージイベントの開催スケジュールはこちら
大阪・中之島「世界縁日」2026|世界の屋台・音楽・盆踊りを楽しむ3日間
世界縁日は、万博の思い出を楽しむだけでなく、そこから生まれた文化やつながりの“続きをつくる”お祭りです。中之島で、世界の食や文化、そしてファンのアイデアから生まれた物語を楽しんでみてください。









