【万博閉幕1周年】11人のプロデューサーが語った「万博のその後」!再演・移設・横浜での新展開も
落合陽一さんのnull²ⁿ、福岡伸一さんの大阪再演計画、河瀨直美さんの泉佐野での対話。EXPO2025 Futures Summitで語られた11人のメッセージとミャクミャクの約束をまとめました。
この記事で分かること
- 大阪・関西万博閉幕1周年に、11人のプロデューサーが語ったメッセージ
- 「いのち動的平衡館」の再演計画やnull²の横浜での進化など、万博パビリオンのその後
- アフター万博イベント、GREEN×EXPO 2027へ続く楽しみ方と関連取材記事
大阪・関西万博が閉幕してから、ちょうど1年。あの大屋根リングや、夢中になって回ったパビリオンは、今どうなっているのでしょうか?
2026年10月13日(火)、NHK大阪ホールで閉幕1周年記念イベント「EXPO2025 Futures Summit」が開催されました。
会場デザインの藤本壮介さん、テーマ事業の落合陽一さんや石黒浩さんなど、万博をつくった11人のプロデューサーが、万博から受け継いだ思いとこれからの挑戦を語りました。
なんとうれしい発表も!福岡伸一さんは「いのち動的平衡館」のメッセージを大阪で再上演する計画を紹介。落合陽一さんは横浜で始まる「null²ⁿ」と、GREEN×EXPO 2027の「null⁴」について語りました。
11人のメッセージを、発言のポイントとともに一人ずつ紹介します。万博の思い出を振り返りながら、その続きも楽しんでみませんか。
万博閉幕1周年、11人が明かした「これから」の注目ニュース
最初に、各プロデューサーが語った新たな展開をピックアップします。
- 福岡伸一さん:2026年12月から大阪の特設会場で「いのち動的平衡館リターンズ」を開催する計画
- 落合陽一さん:2026年10月14日に横浜の「null²ⁿ」がオープン。2027年には「null⁴」へ
- 河瀨直美さん:「いのちのあかし」の対話を泉佐野市で2028年に継承する構想
- 河森正治さん:「超時空シアター」の展開と「いのち球」の万博記念公園への移設を紹介
- 石黒浩さん:「いのちの未来」で示した問いを「いのちの未来研究所」へ継承
- 中島さち子さん:2027年ベオグラード博の日本館PRアンバサダーとしての活動へ
藤本壮介さん・石川勝さん|万博の「つながり」を未来へ
藤本壮介さん|大屋根リングが示した「多様でありながら一つ」

大屋根リングを手がけた会場デザインプロデューサー・藤本壮介さんが語ったのは、「多様でありながら一つ」という理念でした。
異なる国や文化の人々が、同じ空を見上げて集まる。大屋根リングに込められたのは、分断が続く世界でも人はつながれるという希望だったといいます。
藤本さんは、万博に訪れた人々によって初めて、理念が現実の風景になったと振り返りました。閉幕後もその経験を語り継ぎ、社会へ生かしていきたいというメッセージです。
「多様でありながら一つ」。大屋根リングの下を歩いた日の景色が、また違って見えてきますね。
動画の該当場面:2分39秒ごろ~
石川勝さん|テーマウィークを受け継ぎ、大学生の挑戦へ

会場運営プロデューサー・石川勝さんは、大勢の人が実際に集まった万博だからこそ、対話の価値を再確認できたと振り返りました。
空飛ぶクルマやペロブスカイト太陽電池、電子入場券、キャッシュレス決済、バーチャル万博。さまざまな技術が集まった一方、もう一つの大きな成果が、社会課題について世界と語り合った「テーマウィーク」でした。
石川さんによると、閉幕後も「テーマウィークレガシー」として取り組みを継続。大学生が社会課題の解決策を提案する場へと発展しており、次のアイデアコンテストにも言及しました。
万博を「見に行く場所」から、未来を自分たちで考え、提案する場へ。そんなバトンの受け渡しが進んでいます。
動画の該当場面:4分33秒ごろ~
いのちを考えた8つのパビリオン、その後は?
万博会場で特に印象に残った人も多い、8つのシグネチャーパビリオン。担当したテーマ事業プロデューサーたちが、それぞれの「万博の続き」を語りました。
福岡伸一さん|「いのち動的平衡館リターンズ」を大阪で計画

福岡伸一さんが届けたのは、生命を「動的平衡」として捉える考え方です。私たちの体は同じ姿に見えても、内部では絶えずつくられ、壊され、入れ替わっています。
「いのち動的平衡館」では、この流れを約32万球の光の粒で表現しました。福岡さんはさらに、万博会場に現れたユスリカをきっかけにトンボやツバメなどが集まったエピソードを紹介。支え合う生命の世界について語りました。
そして注目の発表が、「いのち動的平衡館リターンズ」です。福岡さんは、2026年12月から大阪の特設会場で、万博のメッセージを再上演するイベントを開催する計画を明かしました。
万博で見ることができなかった人にも気になるニュース!ただし、今回の発言時点では具体的な会場・開催日・チケットの詳細は示されていません。続報を待ちたいところです。
動画の該当場面:6分23秒ごろ~
河森正治さん|「いのちは合体・変形だ」から次の体験へ

河森正治さんの「いのちめぐる冒険」は、私たちの体や命が、食べ物、水、空気、光など、あらゆるものとつながっていることを感じさせるパビリオンでした。
河森さんが今回伝えた言葉は「いのちは合体・変形だ」。食べたり、飲んだり、息をしたりすることも、周囲の世界とつながる行為だと語りました。
その思いを伝える新たな展開として、「超時空シアター」の全国キャラバンと、「いのち球」の万博記念公園への移設を紹介しました。
パビリオンを思い出すだけでなく、別の場所でも「いのちのつながり」に触れられる。万博の体験が、少しずつ全国へ広がっています。
動画の該当場面:7分54秒ごろ~
河瀨直美さん|「いのちのあかし」は泉佐野市で対話を継承

河瀨直美さんの「Dialogue Theater – いのちのあかし -」では、184日間で1,633回の対話が行われました。初めて出会う相手と向き合う10分間は、万博の中でも特別な体験でしたね。
対話を見守ってきたシンボルツリーのイチョウは、閉幕後、泉佐野市へ移植されています。
河瀨さんは、なら国際映画祭で起きた人と人との交流にも触れながら、分断をつながりへ変える大切さを語りました。そして2028年、泉佐野市で「いのちのあかし」の対話を継承していくことに言及しました。
ハピエルでは、イチョウ移植の物語を現地取材した記事も公開中。木が新しい土地で生き続ける姿を知ると、今回の言葉がさらに心に響きます。
動画の該当場面:9分26秒ごろ~
小山薫堂さん|EARTH MARTの「万博漬け」は2050年へ

小山薫堂さんが手がけた「EARTH MART(アースマート)」のテーマは、「いのちをつむぐ」。毎日の食卓を通して、たくさんの命をいただいていることを考える場所でした。
小山さんは「いただきます」という言葉や、日本に伝わる発酵・保存の知恵を改めて紹介しました。
中でも印象的なのが、万博の会場で仕込んだ梅干し「万博漬け」です。2050年に配布するという、未来の食卓へ向けたタイムカプセルのような取り組み。
約25年後、私たちは誰と食卓を囲んでいるのでしょうか。万博のメッセージが、はるか先の未来へ届けられるのが楽しみですね。
動画の該当場面:10分36秒ごろ~
石黒浩さん|「いのちの未来」は研究所へ、AI・ロボットと共に

石黒浩さんは「いのちの未来」で、50年後の未来、そして1000年後の人間の姿を描きました。
今回のプレゼンテーションでは、AIやロボットの進化があまりに速く、パビリオンが描いた50年後の未来が10年以内に実現しそうだと語りました。
そして万博で投げかけた問いは、閉幕後、「いのちの未来研究所」の活動へ。将来、人間はどんな体を選び、どのように生きるのか。未来は誰かから与えられるものではなく、自分で選んでつくっていくという言葉が印象的です。
万博の世界観が実際にどう進化しているのか気になる方は、東京で取材した「いのちの未来+」の体験レポートもご覧ください。
※こちらのイベントは2026年9月25日に終了しています。
動画の該当場面:12分29秒ごろ~
中島さち子さん|クラゲ館の「誰もがつくり手」を世界へ

中島さち子さんが手がけた「いのちの遊び場 クラゲ館」は、音楽、科学、芸術が交わる遊び場。中島さんによると、約268万人が訪れ、250回以上のワークショップが開催されました。
閉幕後はアジア、アフリカ、ヨーロッパへ活動を広げ、音楽やSTEAM教育を通して新しい交流を続けているそうです。
そして2027年のベオグラード博では、日本館PRアンバサダーとして活動することも紹介しました。
「誰もがつくり手になれる未来」。子どもだけでなく、大人も一緒になって参加したクラゲ館らしいメッセージは、国境を越えて広がっていきます。
動画の該当場面:13分59秒ごろ~
落合陽一さん|null²から横浜「null²ⁿ」、GREEN×EXPOの「null⁴」へ

落合陽一さんは映像で登場し、大阪・関西万博の「null²(ヌルヌル)」から続く、新たな2つの挑戦を紹介しました。
ひとつは2026年10月14日(水)に横浜ランドマークプラザでオープンする「null²ⁿ(ヌルヌルネクサス)」。もうひとつは、2027年のGREEN×EXPO 2027に登場する「null⁴(テトラヌル)」です。
落合さんは、万博ファンの熱気が大阪から東京・横浜へ、さらに世界へ広がっていることをうれしそうに語りました。パビリオンが閉幕とともに終わるのではなく、次の土地に進化していくのです。
ハピエルでは「null²ⁿ」をオープン前に取材し、万博との違いや体験の仕掛けを詳しく紹介しています。
【先行体験】横浜null²ⁿの見どころ・料金・予約方法はこちら。
さらに、落合陽一さんへの直接質問とオープニングセレモニーの取材記事も公開しています。万博の「null²」を体験した方は、ぜひその違いもチェックしてください。
動画の該当場面:15分24秒ごろ~
宮田裕章さん|Better Co-Beingから多様な未来をともにつくる

宮田裕章さんが手がけた「Better Co-Being」は、森と空の下で人と人が響き合うことを体感するパビリオンでした。
宮田さんは、同じ空を見上げても、一人ひとりが思い描く未来は違うと語ります。大切なのは、その違いをなくすことではなく、違ったままで新しい可能性を生み出すこと。
万博閉幕後も、前橋での作品づくり、国連ジュネーブでの若い世代との対話、アート活動、飛騨の大学「CoIU」での学びなど、活動の場を広げています。
それぞれが異なる未来を描きながら、互いの可能性を開いていく。万博で出会った人々との関係を、これからも育てたくなるメッセージでした。
動画の該当場面:16分59秒ごろ~
小橋賢児さん|「One World, One Planet.」の熱気を次の街へ

催事企画プロデューサーの小橋賢児さんは、開会式、閉会式、夜の虹のパレード、「One World, One Planet.」など、184日間を盛り上げた催事を振り返りました。
万博の開幕の夜、空に浮かんだミャクミャクを見て感じたのは、終わりがあるからこそ記憶に残るということ。だからこそ、この1年間は、そこから何を残し、どう次につなげるかを考えてきたと語りました。
新しい挑戦のひとつとして紹介したのが「TOKYO LIGHTS 2026」。街そのものを光で体験する演出へと、万博で培った考え方が広がっています。
「あの夜、楽しかった!」という思い出が、別の街のイベントにもつながっていく。次のエンターテインメントへの期待が膨らみます。
動画の該当場面:18分26秒ごろ~
ミャクミャクの「未来に向けた約束やで!」に会場もほっこり

11人のメッセージの後に登場したのは、ミャクミャクです!
プロデューサーそれぞれの未来を聞いて、ワクワクする気持ちを伝えたミャクミャク。そして会場のみんなや、万博に関わった一人ひとりの未来を応援し続けたいと語りました。
最後に飛び出したのが、「これがミャクミャクの未来に向けた約束やで!」という言葉。
万博のシンボルだったミャクミャクが、閉幕後も未来を応援してくれる。なんだかうれしくなりますね。
ステージの冒頭とラストには、ミャクミャクのテーマソング『ミャクダンス – みんな一緒に踊ろう Yeahhh! -』も登場しました。
テーマソング・公式ダンスのお披露目記事では、振付やミュージックビデオも紹介しています。
動画の該当場面:20分21秒ごろ~/ダンスは冒頭0分00秒ごろ~、ラスト27分42秒ごろ~
「Promise for the Futures~未来への約束~」でつながるみんなの声

後半の「Promise for the Futures~未来への約束~」では、有働由美子さんと青木崇高さんが、「EXPO2025 Futures」の各イベントで集まった未来へのメッセージを朗読しました。
世界の音楽を楽しみたい。争いのない平和な世界で暮らしたい。新しい技術に触れたい。家族や子どもと笑顔で生きたい――。
未来の夢は人それぞれ。それでも、人を思いやり、明日を楽しみにする気持ちはつながっているのだと感じる内容でした。

そして、アオイツキ(アオイヤマダさんと高村月さん)、ラセーニャス、キッズダンサーズらによる迫力のパフォーマンスへ。会場と舞台が一緒になって、万博の続きを祝いました。
動画の該当場面:21分26秒ごろ~/ラストダンス26分26秒ごろ~
万博のその後をもっと楽しむ!ハピエルのアフター万博取材
万博で出会ったものが、今も別の場所で姿を変えて続いています。今回のプロデューサーの言葉を聞いて「もう一度体験したい」と思った方は、こんな記事から次のお出かけや発見につなげてみてください。
横浜で進化したnull²とGREEN×EXPO 2027

落合陽一さんの発表と深くつながるのが、横浜での新展開です。「null²ⁿ」先行体験レポートには、各エリアの見どころや所要時間、料金を掲載。
2027年のGREEN×EXPO 2027最新情報・攻略ガイドや、null⁴を含む注目展示の紹介もあわせてご覧ください。
ミャクミャクのダンスと、各地のアフター万博イベント

世界縁日 引地さん
ミャクミャクファンには、『ミャクダンス』のお披露目レポートがおすすめ。万博から生まれた創作や交流の熱気を知りたい方には、大阪・中之島「世界縁日」の引地耕太さんインタビューも読んでほしい記事です。※「世界縁日2026」は10月12日に終了しました。
同じ閉幕1周年を記念したイベントには、10月13日にUSJで開催された「EXPO Beat Jam」や、10月11日・12日に大阪南港ATCで開催された「EXPO Reborn!」もありました。いずれも開催終了したイベントですが、1周年にどんな催しがあったのか振り返れます。
さらに、「EXPO2025 Futures」の1周年イベントまとめと、アフター万博イベント一覧から、今後の関連企画も探せます。
11人のメッセージを動画で!見たい場面からチェック

ハピエルの動画では、プロデューサー11人の発言に加え、ミャクミャクのダンスやフィナーレのパフォーマンスも見ることができます。
【動画】万博プロデューサー11人のプレゼン
ミャクミャクのテーマソング ダンス
- 0:00 ミャクミャクのダンスステージ
- 2:23 青木崇高さんの導入・11人の紹介
- 2:39 藤本壮介さん/4:33 石川勝さん
- 6:23 福岡伸一さん/7:54 河森正治さん
- 9:26 河瀨直美さん/10:36 小山薫堂さん
- 12:29 石黒浩さん/13:59 中島さち子さん
- 15:24 落合陽一さん/16:59 宮田裕章さん
- 18:26 小橋賢児さん/20:21 ミャクミャク
- 21:26 「未来への約束」朗読・パフォーマンス/26:26 ラストダンス
- 27:42 ミャクミャクダンス
大阪・関西万博「EXPO2025 Futures Summit」開催概要

- 開催日:2026年10月13日(火)14:30~16:00ごろ(開催終了)
- 会場:NHK大阪ホール
- イベント:大阪・関西万博閉幕1周年イベント「EXPO2025 Futures Summit」
- 主催:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会(共催:経済産業省)
- 司会:有働由美子さん、青木崇高さん
- 一般公開:会場は関係者専用。一般向けオンラインライブ配信を実施
公式プログラムは大阪・関西万博公式サイトで確認できます。
万博は終わっても、ワクワクは終わらない
大屋根リングの下で出会った世界、心に残るパビリオンの言葉、友達や家族と見た景色。2025年の大阪・関西万博には、いろいろな思い出があります。
今回11人のプロデューサーの言葉を聞いて分かったのは、あの体験は「思い出」だけではなく、今も各地で新しい形になっているということ。
横浜の「null²ⁿ」、2027年のGREEN×EXPO、そしてこれから大阪で計画されている再演。万博で感じたワクワクを、次はどこで味わえるのか。ハピエルでも、その続きを追いかけていきます!









