【大阪・関西万博】車椅子を借りて70代後半の母と1日回った体験談

70代後半の義母と大阪・関西万博へ！車椅子をレンタルして安心して回るコツと、高齢者に優しいおすすめパビリオン情報をたっぷりご紹介♡

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ハピエル編集長　元内康博
2025.06.15　最終更新日:2025.06.15

70代後半の義母。一度は大阪・関西万博に連れて行きたいと４月上旬から計画して、６月中旬に行ってきました。
暑くなる前に、行っておきたいと梅雨で雨の降る心配はありましたが、幸いに曇り空の時も多く、暑さで困ることもなく１日回ることができました。

万博には１５回来場していますが、高齢者と回るのは初めてで、今回いろいろ分かったこともありました。

高齢者の方と一緒に回るときのオススメパビリオン。選び方のこつなどをまとめました。

□ 車椅子のレンタル方法は？予約は必要？
□ 実際に使ってみた！車椅子での移動のしやすさ
□ 高齢者におすすめのパビリオン選び
□ 車椅子　優先入場できるパビリオン
□ 高齢者と行く万博、車椅子で工夫すれば楽しめる！

□ 車椅子のレンタル方法は？予約は必要？

左側が車椅子が借りられるアクセシビリティセンタ。右側が西ゲート

大阪・関西万博では東ゲート、西ゲート付近で合計３００台ほどの車椅子を無料で貸し出ししています。

貸し出し時間は9:00～21:00　となっていますが、最近の前倒し入場が始まったこともあってか8時50分ごろから貸し出しが始まりました。

返却締切：当日22:00

私が行った平日では桜島駅に8時到着。歩くのに時間がかかったこともあり桜島駅のバス停を8時25分に発車するシャトルバスに乗り、8時45分ごろ到着。
すぐにバス停からアクセシビリティセンタへ向かって23番目の整理券を入手できました。

車椅子が借りられたのは9時4分でした。(貸し出しスタートが8時50分なので、14分ほど待ったことになります）
もし整理券の最後と思われる150番だと75分ほど待つことになりますね。

※なお9時時点では50組も並んでいなかったと思います。

◇ 事前予約はできません。

残念ながら事前予約はできません。当日先着順です。

◇ 受け取り場所と返却場所は？

右側が車椅子が借りられるアクセシビリティセンタ。左がタクシー乗り場

車椅子が借りられる場所はアクセシビリティセンターです。

地図を見ると入場ゲートを入ってすぐの場所にも見えますが、入場する前に借りる場所となっています。

西ゲートの場合は、桜島駅からのシャトルバスを降りたら左へ進みましょう。
（一般の方は右へ進んで、国旗が並んでいる右側から左へ迂回していますが、そちらではありません）

舞洲、尼崎、堺の駐車場からのシャトルバス降り場からは、かなり遠いです。(400mから500m程度）
車椅子の利用者には、降りた場所で待ってもらい、車椅子を借りてから迎えに行く方がよいかもしれません。

一番近いのはタクシー乗降所です。

アクセシビリティセンターにはトイレがあり、こちらは車椅子を借りる列に並んでいる時でも利用ができます。
（先に整理券は受け取っておきましょう。係の人が並んでいる列へ順番に配布してくれます）

◇ 車椅子は２種類あります

手押し車椅子

車椅子は同行者が押す軽量タイプと、利用する本人も手で回すことができるしっかりタイプがあります。
軽量タイプは手で握るブレーキも付いています。

利用者の多くは、自力歩行はできるけれど、長距離を歩くのが困難。歩行速度がゆっくりの方が多く、
同行者は５０代と思われる方が多かったです。

そのため、軽量タイプから先に借りられていました。
整理券の番号が後の方だと、本格的な車椅子しか残っていない可能性があります。

◇ 車椅子　優先レーンから入場

車椅子　検査レーン

車椅子で来場した方は、優先レーン（多目的レーン）から入場となります。
西ゲートの場合は、一番左（アクセシビリティセンター寄り）になっています。

車椅子を借りて建物から出たら、左（ゲート方面）に進むとスムーズに入り口に到着することができました。

なお入場予約が１０時以降の方でも朝一で車椅子は借りられますが、入場は予約した時間までできず日陰で待機することになります。

優先レーンはX線検査機や人が通る金属探知機がなく、カバンの中を開いて中身を見せて検査となります。
また、なぜか通常のゲートにはあるドリンクの検査機もなく、ペットボトルに入っている飲み物を一口飲まないといけません。

また１人ずつハンドタイプの金属検査の装置で全身を検査されます。
車椅子に座っている人は検査省略。

そのため通常ゲートと比べて検査に少し時間がかかります。
１０人ちょっと（車椅子４組）しか並んでいませんでしたが入場まで３〜４分かかりました。

□ 実際に使ってみた！車椅子での移動のしやすさ

大阪・関西万博はバリアフリーということで、スムーズに移動できるところが多かったです。
ただ、静けさの森　周辺は、通路のすぐ端が砂利になっており、タイルが複雑に欠けている中、通路が狭い場所もあるので、１回　砂利にハマってしまいました。

リング中央の静けさの森を抜ける時は、注意が必要です。

大屋根リングの一部は、パビリオンの待ち列となっていて、通路が狭くなっている箇所もありますが、少し迂回すればスムーズに進めます。

◇ スロープや段差の対応状況

パビリオンの出入り、大屋根リングへのエレベーターでの移動、デジタルウォレットセンターでの休憩、レストランの出入り。
１箇所のレストランを除き、車椅子で問題なく移動できました。
（１箇所は出入り口のドアの段差が通れず、、、）

◇ 車椅子を押す疲労、筋肉の疲れ

大屋根リング

車椅子で押して移動するので、乗車している母は快適に大屋根リングを見たり、パビリオンを移動できますが、押している私は足の筋肉が疲れました。

ある程度踏ん張って押さないといけないので、疲れますね。
２日後、少し筋肉痛になりました。

またスペインパビリオンは、長い下スロープが続くので、ブレーキを握るのにもずっと力を入れておく必要があります。
女性だとちょっと大変で、展示をあまり見れずに降りていくことになるかもしれません。

デジタルウォレットセンター　有料テラス休憩所

疲れたので、デジタルウォレットパークの有料休憩所で１時間ちょっと（入店後　最大２時間の利用時間中、２回に分けて）休憩しました。

この場所は通常は１人８８０円かかりますが、６月１３日までは半額キャンペーン中でした。
またミャクミャクリワードプログラムのレジェンドランクであればさらに半額の２２０円で利用できました。

コーヒー（ホット・アイス）、お茶（ホット・アイス）、スポーツドリンクが無料で飲み放題。
さらに充電ケーブルを持ってくれば、充電も可能です（端に一箇所しかないので、盗難のため見守らないといけませんが）

座席によっては、アゼルバイジャンの美しい彫像を見ながら休憩できます。

□ 高齢者におすすめのパビリオン選び

NTTパビリオン

パビリオンを体験する際に、歩いて回らないと展示が見にくいパビリオンを避けよう。
また分かりやすく見た目で最新技術がわかるようにと「NTTパビリオン」を2ヶ月前予約で予約しました。
３つの映像の部屋を見て回るので、車椅子で座ったままでも快適に見ることができます。
ちなみに床の振動を足で感じる演出があるのですが車椅子の場合は、振動するボールのようなものを渡されるので、振動の体感は可能でした。

また７日前予約では「アースマート」を予約。
食に関する最新技術ということと、展示場所が広く快適に見れるので車椅子で見て回っても快適に見ることができました。
自分のペースで見て回れるのも安心ですね。

話題のイタリアパビリオンも４月中に専用アプリで予約（現在は受付終了）したので、待たずに入場することができました。
車椅子、ベビーカーの方は専用列に並んで、最初の部屋のシアターを最前列で見れるように案内していただける配慮があり、ありがたかったです。

当日予約では赤十字社のパビリオンが予約できましたが、こちらは高齢者向きではなかったかも。
阪神淡路大震災の映像もありました。